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NOTE Vol.52 【テキスト解説】 2020年には人気職業?! 表面上では伝わらないトレーナーの苦労。


NOTE Vol.52 2020年には人気職業?! 表面上では伝わらないトレーナーの苦労。




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みなさんこんにちは。Kentoです。


SNS、コンテストを始め、昨今、盛んに”フィットネス市場の拡大”という論調をいろんなところで目にするようになりました。



先日はYahooニュースにも



 この盛り上がりに比例して、フィットネストレーナー、パーソナルトレーナーという職種に対する認知も広がってきていると思います。メディアでトレーナーをターゲットにした特集を取り上げてるところも度々見かけます。

(僕がトレーナーを志した2014年ごろは、パーソナルトレーナーと言っても、いまいちどんな職種か理解されないことがしばしばでした。)



メディアによっては、
フリーパーソナルトレーナー = 「会社員より稼げる」「固定費がかからない」「自分の稼働時間を自分でコントロールできる」といったポジティブな内容がクローズアップされているように感じます。


しかしながら、これまでもなんども書いてきたように、フリーパーソナルトレーナーと名乗りながら、実質フリーターのような生活を余儀なくされている人は、僕の周りにもたくさんいます。


「ただ筋トレが好きだから」という理由で楽観的に入ってきた人が、いろんな壁に当たって失敗するのも目の当たりにしてきました。


どんな職種にも言えることだとは思いますが、”やってみて初めてわかる”表面上やメディアの上では見えない苦労というものがあります。



 かくいう自分自信も、始めはノリでトレーニング指導を始め色んな苦難に直面してきました。以前のNOTEでも自分の失敗談を書いたこともありますが、今日は、もう少し細かいところで、事前に知っておき、身構えておくべき”トレーナー/ジム開業の苦労”について書いていきたいと思います。

いつもはポジティブな内容や、どうやったら課題を攻略できるか?というテーマなことが多いですが、今回はリアルな実情についてのお話になります。

かなり初歩的なことも書いていくので、どちらかというと、これからトレーナーを目指したい!という方向けの内容になります。






1. 具体的にどんな苦労がある?


 トレーニング指導を始める前の準備期と、実際に指導を初めてからの2フェーズに分けて書いていきたいと思います。



準備期

・お客さんを集めるのが大変。
・ジム運営というだけでテナントを借りにくい。
・銀行融資が受けにくい。
・他社との差別化に悩む。
・HP作りがほぼ必須。
・必要な事務手続きがわからない。
・業務委託契約の交渉が不利。
・金額設定
・全てを一人でこなさなければいけない。



指導開始してから

・初めての確定申告。
・時間効率の悪さ。
・リピート率の改善。
・毎月のランニングコスト。
・カルテ作りや事務処理。
・お客さんのアフターケア。
・ローンを組みにくい。
・人との偶発的な出会いが減る。
・長期の休みが取りにくい。



それぞれを簡単に解説していきます。



2. 準備期間が特にしんどい。

 どんな仕事を始めるにしても同じことは言えますが、就職して受動的なフローを辿るのに比べて、フリーランスや起業は、すべての意思決定権を自分が持ちます。

「自由に決められる!」と言えばそうですが、失敗した時に全責任を被るので、しっかりとリスクにもヘッジしなければなりません。


準備期の苦労として以下の項目をあげました。それぞれ解説していきます。
(フリーランスのトレーナーとしてスタートする際、ジムを開業する際に自分が感じた内容です。)



・お客さんを集めるのが大変。


正直これが一番大変です。


 直面する苦労の中でも、ググれば割と解決策が出てきやすいこともたくさんあるのですが、「集客」においては、真似するだけではダメで、自分の頭で考え、アレンジする必要があります。

ほとんどの人は、友人や身内から声をかけて行ったり、細々と指導をさせてもらったりするところから始めるのではないでしょうか。

自分を応援してくれる人が周りにたくさんいても、継続的にお金を使ってくれる人はそうそういないと思います。トレーニング指導のようにある程度高単価なサービスならなおさらのことです。



大手ジムとの業務委託契約であれば、ジム内で営業することや、いい関係性が気付けていれば、お客さんを紹介してくれることも無きにしも非ずですが、完全間借りやジム開業をゼロから始める場合は、自分で客層/ターゲットを絞ってマーケティングをかけていく必要があります。

 学生や社会人の方であれば、なんでもいいので小さいイベントの集客を経験して場数を踏んでおくのも一つありかと思います。



・ジム運営というだけでテナントを借りにくい。


 これは経験則です。テナントなのか、住居兼事務所なのかによっても異なりますが、ジムとして利用する(ウェイトを使う、体を動かす目的)というと顕著に嫌がられます。(騒音や破損、劣化を加味してだと思われます。)

もしマンションの一室等のマイクロジムを考えているのであれば、事務所利用(営利目的の利用)ができる物件がそもそも限られているので、さらにその中から「ジム利用可能」「好立地」「間取り」を考えていくと、ベストな物件に出会える確率はかなり少ないです。

 ジムを開業しよう!と少しでも考えているのであれば、開業直前ではなく、早い段階から物件選びに注力しておいた方がいいでしょう。




・銀行融資が受けにくい。


フリーの方にはあまり関係のない話だと思いますが、初めてのジム経営の場合、特別な担保がない限り銀行からの融資は受けにくいです。もし資金の調達が必要な場合は、日本政策金融公庫から借り入れを行うのがベターかと思います。




・他社との差別化に悩む。
 


 市場拡大と言いつつも、都内中心にパーソナルトレーナーはあふれていて、他者と自分のスペックを差別化する方法がかなり難しいです。

差別化の方法については、過去に何度も触れているので割愛させていただきますが、数多くいるトレーナーの中から「お客さんが自分を選ぶメリット」は常に考えておいた方がいいでしょう。



・HP作りがほぼ必須。


 普通に生活をしている人なら、HPを作った経験のない人の方が多いと思います。しかし事業として考えているのであれば、ここは避けては通れないです。
僕も初めて作った時は、作成にかなりの時間を要しました。


最近は外注コストも下がってきているので、割り切ってコストをかけるというのもありですが、将来的に複数のHPを作ることを想定するのであれば、必須のスキルなので、簡単なテンプレートやプラグインを使って、自分で作成できるレベルにはしておきたいです。



・必要な事務手続きがわからない。


屋号の届け出、食品衛生責任者、防火管理者など...
営業の形態によっては、必ず必要な事務手続きがあります。初めて事業をスタートする方であれば、この点に関してわからない方が過半数だと思いますし、調べても中々個々の条件にあった必須項目が出てきにくいです。まさに手探りの状態です。

中には、こういった申告をせずに業務を行なっているジムも結構ありますが、身近な同業者や、近いケーススタディから学び、できることはしっかりやってクリーンな経営をしていくのがベストだと思います。




・業務委託契約の交渉が不利。


大手ジム含む相手と業務委託契約をする場合、ジム側のマージンがあらかじめ決まっていて、初めのうちに交渉によって自分に有利なレートで契約しておくことがオススメなんですが、トレーナーが増えてきたということもあり、契約元よりも弱い立場で意思決定をしいられます。

相手に提示された条件を鵜呑みにするのではなく、なるべく具体的な数字を使って、自分と契約するメリットを相手に提示しましょう。(集客力や売り上げがどれだけ上がるかなど)



・金額設定


 自分のサービスやプロダクトに値段をつけることになるので、相場とトレンドを理解し慎重な決定が求められます。

初めは、弱気な価格設定で、どうしても安く設定しがちなんですが、後からの値上げは客離れにつながるので、価格競争で勝負するのではなく、付加価値に焦点を当てましょう。




・全てを一人でこなさなければいけない。


当然ながら、共同経営の場合を除いて、自分で全てをこなさなければなりません。営業は得意だけどPC 作業は苦手。またはその逆もあると思いますが、そんなこと言っていられないです。(資本金があればすべて外注でもOK)

会社員なら、ある程度の業務は分担できるかもしれませんが、独立する以上、事務作業から契約、HP作成、金額設定、その他諸々の意思決定を全て自分でやらなきゃいけないということを覚悟しておいてください。



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