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「ジェンダー」を考える場に行くと、男性が責められる?

こんにちは、NESです。

このたび、吹田市主催の市民企画にて、「思い込みジェンダー論と子育て」というタイトルの講座を開くことにしました。

この企画、主催側のOKを得るまでがちょっとばかり大変でした。

アンコンシャス・バイアスの「アンコンシャス度合い」がすごかった。

NESでは、講座に参加して欲しいと思っている方々に届くチラシを目指していました。子育てや家庭に関わる大人たちに向けて、主に家庭周辺で発生する様々な立場の声を聴き、チラシの文言に込めたのです。

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・家事育児を夫に任せると悪い気がする
・パパが一家の大黒柱なんだから
・ご主人がイクメンで、あなた幸せね
・男の子が泣かないの!
・女の子はニコニコしている方がいいよ
・力仕事は男性の仕事ですよね
・女の子なのに理系なの?
・BBQ、火おこしはパパ、お料理はママ
・男の子は「かわいい」じゃなくて「かっこいい」がいいよね

人から言われたり、自分で言ったり思ったりして「なんで?」とモヤモヤしたことある!という言い回しもあれば、当然「何がいけないのか分からないな」、というものもあるのではないかと思います。

色々な角度から光を当てると、違うものが見えてくるものですね。

「夫が手伝ってくれる」のは「いいことでしょ?」と言われる。

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私は上記のリストに「夫が家事育児を『手伝って』くれるから」というフレーズをどうしても載せたかったのですが、残念ながら削除することになりました。

「本来は自分がすべき家事育児なんだけど…」と無意識に思い込んでいる女性からぽろっとこぼれる「手伝って」「くれる」という言い回し。そんなアンコンシャスバイアスを表現したかったのです。専業・兼業に関わらず、主婦業を担当する女性たちの心に、この表現はきっと何かを訴えるはずだと思いました。

けれども、主催者側の人から返って来たのは「手伝ってもらえるんだったら、むしろ良いことですよね?」という反応でした。

実は、掲載OKとなっている「パパが一家の大黒柱なんだから」も、何がダメなのか分からない、という反応だったらしいのですが、それらのご意見は上層の中年男性からのものだということでした。しかも意図を説明すると「全体的に男性が責められているような感じがする」という感想でした。トホホ。

なるほど、世の中は(もしかすると吹田は特に)まだまだこのような人々が大多数を占めているのだなというリサーチ結果を(図らずも)得ることができたなと前向きに受け止めています(笑)

ジェンダーに関しては、やはり女性が男性から権利を勝ち取って行くイメージが強く、男性に対して家事や育児への参加を求めるムーブメントとなりがちなのは分かるのです。そして、そういった場では、男性が肩身の狭い思いしがちなのも想像できます。

でも。

この企画は断じてそういったものにはしない。

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「あなたの中にあるあなたの思い込みから自分を自由にしてあげよう」

NESが伝えたいのはこのメッセージに尽きます。

あくまでも、自分自身の問題として、このジェンダーという課題に向き合う時間にしたいなと思うのです。

そういえば私は、母から言われた
「お母さんはいつもニコニコしていないとね」という、何気ない言い回しがいつも脳内をぐるぐる回っていました。体調が思わしくない時も、夫婦げんかの直後にぐずる子供を抱き上げる時も、「私が泣きたいぐらいだよ!」と思いながら、でも懸命に「お母さんだし笑わなくちゃ」と思ってしまうのです。(なんて健気!!!笑)

でもある時、「こんな姿を母が見たら『そんなに無理して笑わなくてもよくない?』って言うんじゃないかな?」と急に気付いてしまったのですが、その時に、なんだかふっと肩の力が抜けました。

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心の中にいる母だけでなく、世間の人々の目、ネットで見かけた意見などなど、そういったものが、無意識に自分を縛る。いわゆる「アンコンシャス・バイアス」というやつですが、「そうかこれがバイアスなんやな!」と気付けると、実際に何か状況が変わるかどうかは別として、気持ちが自由になるのではないかな、と素人ながらに思うのです。

イベント参加者のみなさんには、保育士おとーちゃんや with NES トークを聞きながら、「あー、あの言葉はもしかして『思い込み』だったのかな?」なんてぽやーっと考えたり、ご自身の心の声に耳を傾ける時間を過ごして頂けたら本望です。

お申し込み方法等、吹田市立男女共同参画センターHPまで。
※吹田市以外の方もWelcomeです!!!

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