中小企業が人材難を乗り切る方法
こんにちは。ピンポイント採用コンサルタントの髙木です。
最近、何故か地方の中小企業から採用に関して相談を受けることが多くあります。
採用に関する相談のほとんどが応募しても募集がない、採用してもすぐに離職してしまう、などの目の前の採用や募集に関する相談ばかりです。コロナ禍以降、大手を筆頭に人材獲得競争が激化しているので、こんな相談が増えることは当たり前なんですけどね。
日本人の人口が減少していることは、小学生でも知っている事実ですよね。
でも、その事実を現実として捉えられていない中小企業が多いなぁと感じています。
総務省の統計によると2004年12月をピークとして日本人の人口は急激に減少しています。
僕の元に相談依頼が来た企業に対して、この実数を見せた上で、採用に対するマインドを変えてもらいます。それでも、とにかく採用したいという企業は残念ながら依頼をお断りすることもあるんです。
先日も、とある企業とオンラインで打ち合わせした後に、改めて会社まで来て相談に乗って欲しいという依頼があり、炎天下の中、会社に出向き採用課題について詳細を伺ったのですが、その会社の社長曰く、募集をすればある程度応募はあるが、採用しても長続きしない、面接で言っていたこと実働の内容が伴わないなどなど、採用・定着できないことに対しての愚痴や不満が次から次に出てきて、その社長ができないことを僕に代行して欲しいとの要望でした。しかも格安で。その会社の採用や定着が上手くいかない要因は数多くあるので、まずはそこから改善に着手した上で採用業務に移行しないと、これまでの状況から脱却することはできません。当然、これだけのことを遂行するには時間もマンパワーも必要になるので、それなりにコストはかかってきますので、採用業務改善案を社長に提案したところ、あからさまに渋い顔をされました。経営者としてコストを抑えることは当然なのですが、会社を維持・発展させるためにはどこにコストをかけるのか経営判断することが社長の仕事もであるし、社長の手腕を問われる部分だと思います。なので、今回の案件を受けても、採用できないもしくは採用しても長続きしない、期待通りの
働きをしないなどのクレームが予想されるので、こちらから丁重にお断りさせて頂きました。
先述の企業は採用や定着が上手くいかない企業の典型的な例なのですが、僕が5年ほど採用支援をさせて頂いている企業の社長は、先の社長とは思考が全く違っていて、募集をかけても応募が少ないため、最低限のスペックを有した人材を積極的に採用し、しっかりと育てていくという考えをお持ちなので、結果的に採用や定着が上手くいっているんです。僕はその会社に採用業務だけではなく、定着についても支援させて頂いていいるので、こういう会社がこれから生き残っていく会社だと実感しました。
つまり、中小企業がこれからの人材難を乗り切る方法としては、数少ない応募者の中から最低限のスキルを有した人材を確保し、中長期的に社内で育成していくスキームを構築するとが重要なんです。これまでの中小企業の多くは、本当の意味で人材を育成するという概念を持たず、会社の成長度合いや顧客からのニーズに応じて即戦力を採用し事業を営んできましたが、もうそんな過去の概念では通用しない時代に突入していることに経営者は気づき、そこにコストをかける意識を持ち、いち早く実行に移すことが今後の中小企業が生き残る手段なのです。
中長期的に採用・定着を真剣に考えている企業経営者は是非一度ご相談ください。
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