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中小零細企業の優秀人材確保:ビジョンと育成が鍵となる
皆さんは優秀人材とは?と聞かれたらどんな人材と答えますか?
・仕事ができる人
・外国語が堪能な人
・マルチに活躍できる人
・高学歴の人
・収入が高い人
などなど、一般的にはこんなイメージですよね。
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では、皆さんの会社でにいる優秀だと思える人材を思い返して下さい。
上記の要件に当てはまっていますか?
企業規模や事業内容によっては、上記の要件に当てはまっているかもしれませんが、
中小零細企業の中での優秀人材は、果たして上記に当てはまっているでしょうか。
中小零細企業の中にも高学歴の人や、過去に様々な経歴を持っていて、
マルチに活躍されている人もいるでしょうが、
中小零細企業にとっての優秀人材とは、必ずしも上記要件を持ち合わせている人材ではないと思います。
逆に、中小零細企業に東大卒のような高学歴の人はスペックオーバーで、会社が上手く人材を活用できないこともしばしばです。
決して中小零細企業にハイスペック人材が不要と言っているわけではなく、その会社の身の丈や、
戦略にあった人材が必要だということです。
僕はこれまで多くの中小零細企業の採用代行、採用コンサルを行ってきましたが、
経営者に事業戦略やビジョンが無いもしくは乏しい会社ほど、
優秀な人材を求めがちです。
では、なぜ事業計画やビジョンがない経営者は自社の身の丈に合わない人材を求めるのでしょうか。
それは行き当たりばったりの人員計画だからです。
従業員が辞めるから補充という目的で即戦力となる人を採用したい。それが引いては優秀な人材を採用したいと考えるのです。
人が辞める、不足するから即戦力が必要というのはごもっともで、理解できるのですが、
それが優秀人材を採用するということではありません。
中小零細企業の中にも、その会社にとっての優秀人材は数多くいますし、反対に大手企業や知名度の高い会社の中にも、優秀ではない人材も多く在籍しています。
僕が今まで採用してきた中途採用の人材の中にも、採用してすぐに結果を出す人もいた一方で、
前職が大企業や有名企業に在籍していたにも関わらず、なかなか成果を出せない人もいます。
優秀な人材がいる会社の特徴の一つとして、人材を育てる文化があります。
中途採用で即戦力ばかり求める企業には、人材を育てるという文化が根付いていないから、
即戦力で活躍できる人材ばかり求めるのです。
でも、本当に優秀な人材、仕事ができる人材は、育てる文化の無い会社、つまり成長できない会社には長く居付かないんです。
その結果、仮に優秀な人材を採用できたとしても、定着せずに辞めてしまう。欠員が出るからまた採用する、の繰り返しで、企業そのものが成長しないのです。
僕がここ数年、採用代行・コンサルとして支援している企業は、毎年高卒と大卒を数名づつ採用し、しっかりと育成されています。
その中には辞めてしまう人材もいますが、定着率は高く、新卒で採用した人材が確実に成長しています。
新卒を毎年採用しながら、定年で退職する人材の補充として中途採用も行っているため、無理なく中途採用することができ、その会社に合った人材を採用することができています。
その会社の社長は、最初にお会いした時から、しっかしとした事業計画やビジョンをお持ちであったため、採用の依頼を頂いた後も、スムーズに育成にも着手することができ、
結果的に採用と定着が上手くいっています。
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優秀な人材とは、その会社に合っていて、伸び伸びと活躍することができ、会社に成果をもたらすことができる人材のことなのです。
しかし、その優秀人材を活かすも殺すも会社(経営者)次第なのです。
経営者が自社のことをきちんと理解し、課題を客観的に見極め、ビジョンを明確にして、
会社という船を未来に導くことができるか否かで、優秀人材を確保できるか変わってくるのです。