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せめぎ合い:京都国際対関東第一

今日は甲子園まで、関東第一高校対京都国際高校の試合を観戦しに行って参りました。

試合開始は10時から。
例年決勝戦は昼から開始だったような記憶がありますが、この炎天下、朝のまだ比較的涼しい(全然涼しくないけど)時間帯からのプレイボールは、選手にとっても私たち観客にとってもありがたいです。

梅田に降り立って阪神線の駅に向かうと、そこは野球帽を被った「僕(私)はこれから甲子園に行き高校野球を観戦します!」という人たちで溢れていました。

自分もその一人なわけですが🤭笑

ぎゅうぎゅう詰めの列車は甲子園駅に到着。

甲子園に訪れたのは去年の夏、決勝の慶應対仙台育英戦の観戦以来です。
今年はどんなドラマが待ち受けているのかと期待に胸を膨らませます。

10時、始まりを告げるサイレンが鳴り響き、京都国際高校が先攻でゲームが始まりました。

今回の試合は両校共に一点も譲らず、0対0の状況が長く続き、
「点を先取した方が勝つ」
と、きっと選手も、私たち観客も、皆が思ったことでしょう。

両校共にピッチングと守備が良くて、中々ヒットも出ず、必死のせめぎ合い。

三振に取るというよりも、打たせて取る。
両校共にスタイルは似ていたような気がしました。

結局、せめぎ合いは最終回まで続き、試合は延長タイブレークに突入。

タイブレークでは、一塁、二塁にランナーを置いた状態でゲームが始まります。
ということは、長打が一本でも出れば点を取れる可能性が高く、ホームランが出ればスリーラン。
勝利まで一気に近づくということです。

10回表、遂に京都国際高校が先取しました。
満塁からのフォアボール、押し出しでの得点となりました。

どよめく会場。
ついに動き出したゲームに、場内のムードは一気に高まりました。

京都国際は、ここで更にもう一点を取り、関東第一にとっては厳しい展開となりました。

しかし関東第一高校。
選手もアルプススタンドの生徒たちも、決して諦めはしませんでした。

よりアルプススタンドの応援に熱が入る。

外野席にいた僕も、その熱気を直に感じました。

そして関東第一、一点返した!!

球場は割れんばかりの声援。

ランナーはまだ残っていた。

関東第一、逆転のチャンスです。

しかし、やはり強かった京都国際…!

リードを守り切り、試合終了。

話題の韓国語の校歌が球場に響き渡ります。

いやあ、本当にいい試合でした。

両校共に初優勝が懸った、甲子園球場設立100周年というメモリアルイヤーでの記念すべきゲームでした。

目が離せない、必死のせめぎ合い。
ああ、高校野球のこういうところが本当に好きだなあと感じさせてくれた良い試合でした。

試合終了後のインタビュー、
京都国際のキャプテン、藤本選手は
「辛いことの方が多かったけれど、今日すべて報われたような気がする」
と、その気持ちを露わにし、

彼らの真っ黒に灼けた肌が、これまでの努力を僕に想像させました。

季節が秋、冬と移り変わって、彼らの灼けた肌の色が白くなっていったとしても、
球場で仲間と共に身を焦がした記憶は、永遠に彼らの心の中に残り続けるということを羨ましく思った僕は、しばらく外野席から離れることができなかったのでした。

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