介護離職を防ぐウェルビーイング経営支援サービスの可能性(株式会社 日立製作所さま)
こんにちは、NEXCHAINです。
2024年11月6日、第35回NEXCHAINオンラインサロンを開催しました。今回は「高齢者の健康増進・見守り強化! 介護離職を防ぐウェルビーイング経営支援サービスのご紹介」と題し、株式会社 日立製作所さまによる介護予防アプリ「社会参加のすゝめ」のコーポレートピッチを軸に、意見交換を行いました。
この記事では、当日のプログラム進行、議論で見えてきたポイント、参加者の声をご紹介します。
社会参加のすゝめページ
オンラインサロンの背景
介護離職は、日本の労働市場や社会全体に影響を及ぼす重大な課題です。年間約10万人が介護を理由に離職していると言われており、特に50代の働き盛り世代で顕著に見られる問題です。
今回のオンラインサロンでは、日立製作所さまが提案する「社会参加のすゝめ」アプリを通じて、企業や自治体、個人がどのように連携し、この課題に向き合っていけるのかを探りました。当日は、企業の人事や福祉分野に関心を持つ方々など、10社15名の会員企業のみなさんにご参加いただき、アプリの可能性や介護の課題について意見交換をしました。
プログラムの進行
開会の挨拶
NEXCHAIN事務局より、「介護離職の解決が、企業や地域社会の持続可能性にどのように寄与するか」というテーマを提起。議論の方向性を共有。コーポレートピッチ:日立製作所 小林薫樹氏
小林氏が「社会参加のすゝめ」アプリの概要と将来的なビジョンを紹介。活動量の可視化:GPSデータを用い、外出や散歩などユーザーの活動量(社会参加度)をアプリ上で確認可能。
見守り機能:親子間で活動レポートを共有し、介護者と高齢者をつなぐ仕組み。
将来の展望:地域イベントとの連携や、予兆レポートによる介護リスクの通知機能などアプリ開発計画について。
参加者同士のディスカッション
コーポレートピッチのあとは、多様な立場の参加者らで具体的な意見や提案が交わされました。
議論で見えたポイント
高齢者のユーザビリティ
「高齢者がスマホに慣れていない現状を考慮し、アプリのインストールの手間や操作性を重視すべきでは」との意見が寄せられました。データ活用の新たな可能性
参加者からは「予兆レポートを活用し、介護リスクを可視化することでアプリの価値を高められる」との提案があり、議論が深まりました。男女共同参画の視点
「介護問題は女性だけの課題ではない。男性にも響くメッセージが重要」との指摘があり、啓蒙活動における工夫が求められました。
アンケートで寄せられた声
オンラインサロン終了後に実施したアンケートでは、参加者から以下のような意見が寄せられました。
新たな価値への感動
「親子のつながりを育むアプリ。非常に感銘を受けました。」
「新しいサービス開発の着眼点に学びが多かったです。」ビジネスモデルの評価
「会社、社員、家族が良くなる仕組みがビジネスとして成立している事例を聞けたのが印象的でした。」
「介護離職を防ぐアプリは、企業と従業員にとって有益だと感じました。」さらなる進化への期待
「予兆レポートやデータ活用の機能がさらに発展すれば、多くの企業や自治体が活用できると思いました。」
今後のアクションプラン
当日の議論やアンケートの意見から、次のような学びや気づきがありました。
自治体や地域との連携強化:アプリを通じた地域イベントやサービス提供の仕組みを検討。
企業向け啓発活動:介護離職の深刻さを企業に伝え、導入の促進を図る。
データ活用の充実:予兆レポートを基にした介護リスク通知機能を強化。
多様性を意識した広報展開:ジェンダーバランスやダイバーシティを考慮した訴求ポイントを発信。
まとめ
今回のオンラインサロンでは、介護離職という喫緊の課題に対して、新たな解決策を模索する有意義な場となりました。参加者の活発な意見交換と前向きな感想から、ウェルビーイング経営支援サービスの可能性を再確認することもできました。
これからもNEXCHAINは、社会課題の解決に向けて企業や地域社会と連携し、新たな価値創造を目指して活動してまいります。次回のオンラインサロンもご期待ください!