失敗を笑ってくれる人がいる
「やってみたら違った」というとき、自分がそれを認めてあっさり引き下がり、そしてそれを許してくれる環境があるかどうかがすごく大切だと思う。
わたしはそういう環境があった。
すごくラッキーだと思う。
思えばわたしの人生「やってみたら違った」ことばかり。
小学校の習い事から始まり、
入ってみたらまったく楽しめなかった高校を辞め、通信制の学校に学校に入学したり、
この会社で働きたいっ！と意気込んで新卒で入社した会社を1年半で辞めたり、
オーストラリアに長期で住むつもりで行ったのに4ヶ月で帰ってきたり。
言い出したらキリがないくらい、わたしの人生には「やってみたら違った」ことばかりだ。
でも、そんなもんだと思う。
特に学校や仕事、結婚など、人生の大きなイベントほど、やってみてすごく楽しかった！という方が稀で、「なんかしっくりこない」「思ってたんと違う」っていう方が多い。
わたしはその「なんか違う」の中から、「これだ！」と思えるものをやっと見つけ出したので、当然失敗もたくさんした。
でも「これだ！」と思えるものに出会うまで諦めずに探し続けられたのは、両親、特に父のおかげ。
もし「高校を辞めるなんて許しませんっ！（母親はそうなってたけど、父は一言も何も言わなかった）」っていう親だったら、本当に辛い人生だったろうなあと思う。
新卒に入った会社をすぐに辞めるときも、なーんにも言われなかった。
かといって見放すでもなく、毎日家にいさせてくれて、働いていないときでもいつもと変わらず居場所を与えてくれた。何してんだかわからない娘を詮索せず、やりたいようにやらせてくれた。
一人暮らしが寂しすぎて、4ヶ月で挫折して戻ってきたときも、オーストラリアが嫌になって戻ってきたときも、いつも父は「なんだそれ(笑)」と笑ってくれた。
そういう環境があったから、「これやってみたいな」と思うことになんでも挑戦できた。
わたしは親になったことがないので両親の気持ちはわからないけれど、でも子どもに干渉せず、どんな選択にも口を出さずに見守り、そして失敗して帰ってきたら笑顔で出迎えるって、そんなにたやすくできることじゃないと思う。
わたしの両親はすごい。わたしの父はすごい。
大きな愛で見守ってくれていて、本当にありがとう。
人はたったひとりでも、自分の考えや行動を認めてくれる人がいれば強くなれる。挑戦できる。自分はこれでいいんだと認められる。
たったひとりだけでいい。
運よくわたしはそういう人がいるから、今までもこれからも、わたしは誰かのそういう存在になれたらいいなと思う。
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