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なぜ日本人は英語が話せないのか。

人によってさまざま意見があると思うけど、世界中で暮らす日本人に会ったり、英会話スクールを始めてさまざまな生徒さんを見てきた中で、日本人が英語を話せない理由がいくつか見えてきたのでシェアします。




まず大きく分けて原因は2つ。マインド要因とテクニカル問題。

まずはマインドから。



1. 完璧を求めすぎている。


わたしを含め多くの人は「教科として」初めて本格的に英語に触れ合う。

キッズ英会話に通っていた人もいるし、いまは小学校から英語が始まっているけれど、でもやっぱり今の日本の教育を受けると英語=教科の認識が強くなる。そこにはテストがあり、どうしても正解か不正解かの観点で考えてしまう。


たとえば I have cat(わたしは猫を飼っています)と書くと、aがないと言って減点されてしまう。

じゃあaをつければいいんだなとI like a apple. としたらまた減点。anappleじゃないとダメと言われてしまう。

a appleだろうがan appleだろうが会話では間違いなく伝わるのに、完璧じゃないから不正解になってしまう。そりゃあ会話でも間違いを気にするようになるに決まってる。



あと英語を教えていて気づいたのが、ものすごく前置詞を気にしている人が多いということ。

わたし:What time did you go to bed last night? (昨日何時に寝た?)

生徒さん:I went to bed....................................................................................あの、時間のときってonですか?atですか?



わたし:What did you do today?

生徒さん:I went to school  ...................................................................................morning の前ってatですか?inですか?


これはもう完全に学校のテストのせい。前置詞を正しく使わなければならないと刷り込まれている。

でも会話ではatかon、inかatかって、あんまり重要じゃない場合がほとんど。

なぜかと言うと前置詞は日本語で言うところの「てにをは」で、たとえば外国人に「昨日何時に寝たの?」って聞いて(そんな場面あんまりない?)「12時で寝ました」って言われても、ああ12時に寝たんだなってわかる。もはや「12時寝ました」って前置詞無視で言われたって理解できる。

それくらいの些細な違いを気にして、うんうん考えて話せないと嘆いているのがわたしたちの現実。


だから生徒さんには、前置詞はなんとなくでいいです。もし悩むくらいならなくていいです。とお伝えしている。

だって気にしなくてもいいことにとらわれて言いたいことも言えなくなってしまい、「わたしって英語話せないんだ...」と落ち込むなんて本当にもったいんだもの。


多くの日本人は「わたしは英語が話せません」と言うけれど、それは絶対に違う。成績はどうであれ中学で英語を学んだのであれば、ちょっとの英語は知ってるし話せる。

だから正確には「わたしは”完璧には”英語が話せません」だ。

みんな完璧じゃない/ペラペラ話せない=話せないと決めつけてしまっている。話せないと自分自身で決めつけていたら、そりゃあ話せなくて当然だ。



完璧な英語なんていらない。というかそんなものない。正解不正解の呪縛から日本人を解き放って、もっとみんなが自由に自分の英語を話せるようになるのが、わたしの目標。



2. 言葉が出てこない=話せないと思い込んでいる


わたしも昔はそうだったけど、言いたいことがあってそれを表す単語が思い浮かばないと、「わからない話せない」と思考停止してしまう。

これも完全に1つだけの答えを求められてきたテストの弊害で、正しい言葉で表現しないといけないし、それがわからないからもう話せないと思い込んでいしまう。



でも言いたいことを伝える方法が、ひとつしかないなんてこと絶対にない。

たとえば花粉症の時期に鼻水が止まらなかった生徒さんが「My nose is like a river」と言っていて秀逸だなと思った。

「鼻水が出る」は I have a runny nose. もしくは My nose is running. と言うのだけど、それを知らない=英語話せないとはならず、自分の言える言葉で伝えようとする意志が素敵すぎる(わたしの生徒さんたちはそれがとっても上手なんです!えっへん)。


もう一つ例を紹介すると、友達が泊まりに来てて今日帰ったと言いたかった生徒さんが、「帰った」がとっさに思いつかず、代わりに「今日までいた」と言い方を変えて表現した。

これはわたしのスクールでいつも言っていることなのだけど、ひとつの表現が思いつかないなら他の言い方はないかな?と考えてみるのがすごく大事。

今日帰ったということは、言い方を変えれば「今日までいた」と言うこと。それだったら言えると、時間をかけて悩まずすぐに切り替えて伝えてくれた。(わたしの生徒さんたちはこれもとっても上手なんです!えっへん×2)。


そしてこれができる人はどんどん話せるようになる。だって言葉を知らなくても自分の言いたいことを伝えられる術があるから。






これが日本人が英語を話せない主な理由。マインド。考え方。

長くなってしまったので、テクニカル問題についてはまた別のnoteに書こうと思います。



でもテクニック的な部分よりマインドの方が重要なので、前途した1と2を取っ払えばかなり英語を話すのは楽になる。

1. 完璧を求めすぎない。

2. 別の言い方ができないか考える。

もし英語を話せるようになりたい方がいたら、ぜひ参考にしていただければ。

この2つで日本人の”英語話せないマインド”を変えて、ネイティブ基準じゃなくて「伝わる基準」の日本人の新たな英語スタンダードをつくりあげたいって思ってます。


わたしの英語の最終目標は、わたしの英語学習方を、日本人の英語のスタンダードにすること。そして英語を通じて日本人がもっと自由になることです。


この目標やわたしの英語に対する考え方に共感してくださった方、ぜひ #ゆかりん英会話で感想をシェアしてください。皆さんの意見、ぜひ聞きたいです!


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