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【ドラマレビュー】ジェシカ・ジョーンズシーズン3 まとめ【海外ドラマ】【MARVEL】

シーズン3で描かれるポイント

  • ジェシカVS殺人鬼

  • ヘルキャット

  • 周囲の人々の変化

ジェシカVS殺人鬼

シーズン1では洗脳能力者のキルグレイブ、シーズン2では怪力能力者のアリサとの戦いが繰り広げられたドラマ ジェシカ・ジョーンズはヒーロードラマであり探偵物でもある。

シーズン3のジェシカの相手となるヴィランは能力者ではない普通の男、ただし頭脳明晰なサイコキラーの連続殺人鬼、今回のシーズンではスーパーパワーのヒーローとしてよりも探偵としての技量が問われることとなる。

ヘルキャット

シーズン2の終盤でIGHの人体実験を受けていたトリッシュには、能力が覚醒していた。
作中で名前が出ることはありませんが、原作では「ヘルキャット」

その能力は、暗いところでも視界が見えることや、ビルから飛び降りても着地でき、俊敏性や腕力も常人離れしており大の男を投げ飛ばせるほど。

しかし、シーズン2でIGHの薬を服用していた時と同様にヒーローになりたがるトリッシュの言動は感情的かつ衝動的でシーズン終始不安定な印象、相変わらずお節介で勝手に首を突っ込んでは問題をややこしくしている。

そして破滅へ……
母ドロシーがシーズン3のヴィラン 殺人鬼サリンジャーの標的にされてしまう。
その事が引き金となりトリッシュの暴走は加速していきジェシカやホガース,コスタ刑事の協力を得たとしてもどうしようもない事態にまで陥ってしまう。

今シーズンでは、ジェシカの色恋沙汰はあまりなく目立った新キャラとしては「人の悪意を見抜ける」という能力者のエリックだけと、ジェシカ自身のストーリーよりもトリッシュを主軸としたストーリー展開が幅を効かせていた。

シーズン2以上に危なっかしい衝動的ヒーローになったところをサイコキラーに煽られ、最後には復讐の鬼となり殺人を犯してしまいラフト刑務所へ収監されてしまう悲劇。
唯一の親友であり唯一の家族のトリッシュと永遠に近い別れをしなければならなくなってしまう。

ドラマ ジェシカ・ジョーンズは、毎シーズン誰かを失う

シーズン1では被害者ホープ
シーズン2では母アリサ
シーズン3では親友トリッシュ

しかも

毎回、失う人とジェシカとの親密度がより高くなる
自身と重なる被害者の少女から、生きていた母親、親友であり姉妹の家族と

ドラマ ジェシカ・ジョーンズは、毎シーズン悪党を成敗できている

シーズン1ではキルグレイブ
シーズン2ではIGH
シーズン3では殺人鬼サリンジャー

でも

毎回、悪党に罪を償わせることはできず、悪党は死んでしまう。
シーズン1ではキルグレイブはジェシカが殺害
シーズン2ではカール博士ごとIGHは爆発
シーズン3では殺人鬼はトリッシュが殺害


スーパーパワーがあるから、試合には全戦全勝できた。だけど勝負にはいつも負けている。
そんな後味の悪い結末しか迎えられない。
ヒーローで在るのはホントに難しい
痛みを乗り越えて人は成長する。その先に、もしかしたらヒーローが在るかもしれない。


周囲の人々の変化

シーズン3に入り、馴染みの登場人物たちもフォーカスされ物語に深みが加わる。

トリッシュ

ジェシカの親友トリッシュにもスーパーパワーが身につき訓練も積んで、探偵スキルと戦闘スキルを引っさげてヒーロー活動を開始する。

仕事面では、ドロシーのサポートもあってかテレビショッピングの番組を好調に始める。

マルコム

シーズン1ではキルグレイブに薬漬けにされて、キルグレイブに使われ、シーズン2ではジェシカの助手、シーズン3ではチェンの部下にはなったが実情はホガース弁護士事務所専属の調査員として、ホガースに使われている。

ホガースの方針に疑問を感じ、ジェシカのエイリアス探偵事務所へ舞い戻り元鞘に収まる。

ホガース

難病ALSが少しずつ彼女の体を蝕み始めている。

余命僅かな心境から、元カノと接触し新たなロマンスとトラブルに見舞われる。


生き方を変えて、ヒーローとしての自分を確立し始めて来たジェシカだったが一難去ってまた一難

度重なる試練を片付けた果てには、再び孤独が訪れてしまった。

義母のドロシーは殺害され、ジェシカはこれで3回も母を失うことになる。
さらに唯一の親友で、唯一の家族であるトリッシュは能力者用のラフト刑務所へ収監されてしまい二度と連絡も取れない永遠の別れとなってしまう。

ここまでジェシカの選択は何も間違っていないし、ヒーローとして潔白であり続け、辛すぎる決断も下した。
その結果がこれでは、やるせない気持ちに苛まれるだろう。そして、ヒーローに挫折したジェシカは事務所をマルコムに託し街を出ることに

ニューヨークを去る寸前で、キルグレイブの幻影が現われる。
「ヒーローは誰かに任せとけばいい」

その声にジェシカは微笑み街を出るバスのチケットに背を向ける。

物語はここで幕を閉じる。


※ここからは個人的感想です。
ジェシカはシーズン通じてずっと辛い決断ばかりしてきたけど、今回ばかりは辛すぎる。
それを察して奮起させてくれたルークはさすがの漢気だ。
本当に辛い決断でしょう。自らの手で親友を収監するなんて……そしてそんな辛い時を支えてくれたのがその親友なのだから、世間から批難を受けていたにも関わらず、その世間のため私情を抑えて正しいことができる彼女はまさにヒーローだ。

失ったものは大きいし取り返しもつかないけど、マルコムやルークもいる。そして我々ファンも

世間がどう風向きを変えようともジェシカはヒーローで味方はたくさんいる。


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子供の頃から映画が大好きで、映画の世界をこの目で見たくて英語も話せないまま、スーツケース片手に一人旅立ちました。 旅で起きた楽しい事や面白い事を今後も書いていきます。 最近は映画の感想も書いてます。 次の記事も読んで貰えると励みになります╰(*°▽°*)╯