秩父夜祭名物の山車は普段どこにあるのか知っていますか?
こんにちは。
趣味で調べた秩父についてのいろいろをTwitter(@newyamazaki)で発表している山崎と申します。
そろそろ我ながら調査結果の量が把握しきれなくなってきたので、ぼちぼちnoteにまとめて整理していこうと思います。
感想やご指摘等ありましたらコメントくださると喜びます。
さて、今回は、今年の夏に調べていた秩父夜祭の山車の収蔵庫についてまとめます。
秩父の街中でしばしば見かけるので山車の保管場所として存在は知っているものの、そういえばすべての山車がどこに保管されているかまでは知らない…と気づいて、巡ってみました。
普段使いの道路沿いにあるものはすぐ見つかりましたが、街中やあまり行かない区域の収蔵庫は見つけるのに少し迷いました。
生まれ育った秩父でも、まだまだ知らない場所はあるものです…。
中町屋台収蔵庫(番場町)
まずこちらが、中町屋台の収蔵庫です。
秩父の矢尾百貨店の前の通りにあり、解説板もついています。もっともにぎやかな場所にあるといっていいでしょう。
近づいて中を覗くとこんな感じ。
秩父夜祭のメイン通りのひとつに面しているので、屋台の解説が詳しく書いてあります。
この収蔵庫前の通り、実を言うと毎日のように通っているのですが、収蔵庫は祭りの前以外存在感がないため、家族に教えてもらうまでここにあることにまったく気づきませんでした(運転中視界に入りづらい位置にありました)。
古さとデザインから考えて、ほかの収蔵庫のモデルとなったと思われます。
下郷傘鉾収蔵庫(滝の上町)
こちら滝の上町にある下郷傘鉾の収蔵庫です。
近くに傘鉾の復元改修を記念した碑が立っています。
この収蔵庫も普段は存在感がないため、夜祭前の十一月下旬に扉が開かれて、内部~前の広場で傘鉾が組み立てられているのを見ると、冬の訪れを感じます。
上町屋台(上町)
こちら秩父市立図書館の近くにある、上町屋台の収蔵庫です。
高いコンクリートの壁の存在感がすごいです。
住宅街から少し離れているので、ここは見つけやすかったです。
中近傘鉾収蔵庫(中村町)
こちら札所16番 西光寺の近くにある中近傘鉾収蔵庫です。
大きな道路が近くになく、住宅街の中に埋もれるように建っています。
普段足を向けない区域なので、この収蔵庫は今回初めて目にしました。
本町屋台収蔵庫(番場町)
こちら秩父神社の境内の隅に建っている、本町屋台収蔵庫です。
秩父神社内には石碑や関係する建物があれこれ建っているので、あまり目立ちません。
夏だったので鎮守の森も鬱蒼として、収蔵庫が埋もれているように感じました。
宮地屋台収蔵庫(中宮地町)
こちらがローソン滝の上町店の近くにある宮地屋台収蔵庫です。
愛宕神社の境内に建っています。
しかし、収蔵庫と比べると愛宕神社本体はだいぶ小さいです。
屋根の上部にあるの飾りは千木(ちぎ)というらしいですが、ここだけずいぶん立派です。何か意味があるのでしょうか。
こうして収蔵庫を巡ると、いずれも同じデザインなのに、周囲の環境で受ける印象がぜんぜん違って面白いです。
おまけ:川瀬祭りの屋台の収蔵庫
今年は中止になってしまいましたが、秩父の夏祭り(7月19、20日の川瀬祭り、「お祇園」とも呼ばれる)にも屋台が出ます。
収蔵庫をめぐっているうちに見かけたものを紹介します。
こちらは秩父神社の前にある、番場町屋台の収蔵庫です。
Twitter上では一度こちらを本町屋台収蔵庫と紹介してしまい、指摘くださった方がいて修正しました。
ちゃんと「番場」って大きく書いてるのにねぇ…。
こちらはベルク東町店の前にある東町屋台の収蔵庫です。
番場町の収蔵庫は秩父夜祭の山車の収蔵庫とそっくりですが、こちらは扉がシャッターで、屋台の名前も町名も祭りの名前も書いてあります。
川瀬祭りには他に、宮側町屋台、熊木町笠鉾、道生町笠鉾、上町笠鉾、中町笠鉾、本町屋台が出るのですが、これらの保管場所は調べてみてもわかりませんでした。
(おわり)