キャット・ホームズさんと学ぶインクルーシブデザイン②
キャット・ホームズ(Kat Holmes)さん著書『MISMATCH 見えないユーザーを排除しない「インクルーシブ」なデザインへ』を教科書にインクルーシブデザインについてまとめていく連載です。自分用のメモでしたが、共に学び、共に考え、共に行動できる人に向けて連載という形で公開していくことにしました。
シャットイン・シャットアウト モデル
下記、図解はキャット・ホームズ著「MISMATCH」から転用
インクルージョンの目的とは何なのだろうか?
円内の人が円外の人の参加を承諾することか?
シャットアウトされた人々は円内に押し入ろうとするのか?
円を完全に消し去り、ユートピア・自由に混ざり合うことか?
排除のサイクルの要因となる5つの要素
・なぜつくるのか?
問題解決者がつくろうとする動機に焦点を合わせる
・誰がソリューションをつくるのか?
問題解説者というソリューションの成功のカギを握る人物
・どのようにつくるのか?
問題解決者が用いる方法とリソース
・誰が使うのか?
問題解決者が推測する解説策との相互作用が生じる受け手であり、
恩恵を受ける人々
・何をつくるのか?
問題解決者が生み出すもの
なぜ排除のサイクルを生むのか?
一定の能力を持つ人々のためだけにデザインされるソリューションが障害となる
排除には周期性があり、デザインが決定される度に変わる
デザインに合わない人の知性と想像力は眠ったままになる
↓
人々が自分の能力を活用できるようになる新しい方法を生み出す
↓
結果的に全ての人に影響を与える
排除のサイクルを変える力は参加する全ての人にある
検証
・ミスマッチを長生きさせている状況
・インクルージョンに転換する方法
ビクター・ビネダ博士
インクルーシブデザインについて、アクセシビリティを考慮した都市デザイナーのビクター・ビネダ博士はこのように言っています。
インクルージョンはソリューションが持つ可能性を個人のニーズを一致させることでデザインに欠けているものを補う
デザインの意図=目的のために設計
考察
将来のためにどのようにソリューションが使われるか?
将来的にどのように排除されるかを予測することは難しい
↓
インクルージョンが深く関われるところ
まとめ
今回は排除についてやデザイナーができること、またインクルーシブデザインの可能性について学びました。
「排除」という言葉は少し強いかなとも思いますが、「差別」や「障害」ですと特定の人を表す時に使うことが多いので、「排除」は誰でも経験するものという観点から適した言葉かと思います。
ただこの言葉によってより疎外感を感じさせてしまう可能性もあるのでまだ適しているかどうかは考え中です。