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10000時間を費やしたマリオカートWiiに意味はあったか?

中学校~高校1年生頃まで、マリオカートWiiに全力を注ぎました。
受験勉強に目もくれず、毎日ネットの仲間と深夜にルイージサーキットを爆走する日々。楽しかった。

そんな僕の高校1年生で初めてできた彼女と破局した理由は、
「ゲーム(マリカ)とアニメの話しかしてくれない」です。

今回は、そんなゲームにのめり込んだ人間だけが見える景色を紹介します。

反復反復反復練習

上達のために、狂ったように永遠に同じコースを走り続けました。
毎日ひたすら、少しでも早く走れるように、指と目を訓練させ、
少しでもインコースを走れるようにするのです。

いわゆる「トレモ」というやつですね。
対戦相手を用意せず、一人で走り続けることで、最適な走行ルートを研究します。

ただコーナーを曲がるだけでも、奥が深い。
ミニジャンプやミニターボを開放するタイミング次第でタイムは大きく影響するのです。当時はこのコンマ数秒に命をかけて望んでいました。

ひたすら同じことを繰り返しながら、「難しいけど、より早く走れるルート」がわかるようになります。そして、何度も練習しているうちにそのルートで走ることが当たり前になりました。

上達の基本かもしれません。
同じことを繰り返す中で、少しずつ工夫し、慣れていく。また、それを繰り返す。

プレイ初日からプロゲーマーと同じ動きはできませんね。繰り返しの動作の中で、徐々に思い通りの動きができるようになります。

読書を習慣化したい!と考え、
1冊目からウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』を読むのは愚策です。名作と呼ばれる小説など、読みやすい本からはじめ、慣れてきたらアカデミックな本に手を出しましょう。毎日本を読んでいれば、読書に目の動きが慣れていきます。

時間があるやつが勝つ社会

10000時間。今思えば相当な時間ですよね。
ざっくり417日分に相当します。どれだけ暇だったんだ?

司法試験の合格に要する勉強時間にも匹敵します。
マリオカートWiiにかけた時間で、今頃上級国民の仲間入りをしていたかも。

しかし、私が至ったのは「DS サンサンさばく」の上位記録保持者でした。

国内で50番目とかだったかな…

いわゆる「ガチ勢」でした。

もちろん、上には上がいましたが、私が所属しているチームメンバーの数名は日本代表として、世界を相手に戦っていました。

なんの本かは忘れてしまいましたが、「人間の時間がもし無限であれば、可能性も無限である」という格言を目にしたことがあります。

同じ時間をかけても、上達のスピードは人それぞれです。
ただ、上達のスピードが遅くとも、時間さえかければ、誰でもトップに上り詰めることができのだと実感しました。

人によって必要な時間は異なります。
5000時間でプロになった人も、20000時間でプロになれない人もいる。

受験や資格試験も同じですね。
一発合格もいれば、合格するまでに何回も試験を受ける羽目になった人もいます。

最近は学生のプロゲーマーも多いですよね。
18歳が世界大会優勝!!といった言葉をよく目にしますが、
正直、驚きはありません。

私がマリカを本気で取り組んでいた10年前も、強い人はだいたい時間のある学生か、無職でした。何事も、時間をかけたやつが絶対的に強い。

勝つことの重要性

どんなに練習しても、勝てなきゃ意味ないです。というか、楽しくない。

もちろん、負けは成長につながりますが、負けただけでは意味がない。
なぜ負けたのか、どうすればいいのかを考えなければ、勝ちに繋がらない。

ゲームをやる理由は、競争で勝利を味わうことでしょう。
ほとんどのゲームがスコアアタックや直接対決など、ランキングで比較できる要素を持っています。

現実もゲームみたいなものです。
レベルアップしてスキルを強化、増加させないと、置いてかれます。

…ということもマリオカートWiiで学びました。
レインボーロードで落下しまくった挙げ句、周回遅れになるのはもう御免です。

「みんな仲良く」なんて、無理

マリオカートWiiに限ったことではないですが、
思い出として書かせてください。

インターネットを介した対戦環境には、色んな人がいました。

年齢、地域、性別、国籍、バラバラです。
同い年の人、あんまりいなかったかな。年上のネカマはいたっけ。

Skypeで通話中にハーブを吸い始めたオランダ人は面白かったですね。
「これをやると、自分のキャラが早くなる気がするんだ」とか言ってました。

で、実際強かった。
スミスさん、今何やっているのだろう。


当時はSkypeでのコミュニケーションが主流でした。

特定のコミュニティが出来上がり、雑談しながらマリカ含む様々なゲームの募集があったと思います。今のDiscordとさほど変わりませんね。
(あれ、Skypeって今は?…)

やがて人が増えてくると、一部のメンバーで不和が起き、崩壊します。

誰かが裏アカウントを作り、特定の誰かの愚痴を言う。
基本的にみんなと仲良くするスタンスの私のツイッターは、嫌い合っているAさんとBさん両方の裏アカウントからフォローされるという、完全な板挟み状態でした。自身のTLが非常にカオスだったことを今でも覚えています。

誰とも揉めずに生きることはできない、と悟りました。
また、付き合うのは本当に信頼できる人だけでいいと、より内向的になったのを覚えています。

結果、インターネットに嫌気が差し、距離を置くことにしました。
現実でも、深い話ができる友達以外は必要ないと、やや中二病チックな友情観念を抱くようになったのもこのときだったと思います。

おわりに

  • 上達のために、反復と工夫をすること

  • 時間を費やすことの重要性

  • 対人関係の学び

今振り返って、ゲームに取り組んでいて良かったと思えるのはこのあたりでしょうか。一つのことを永遠にやり続けると、嫌でも一流になれます。

結論、一つのゲームを極めることは、人生にポジティブな影響を与えてくれたと考えています。

「何の分野で一流になりたいか」への回答は、
「何に時間をかけたいか」という質問につながると思いました。

やり続けましょう。好きなものならなんでもいいです。

当時のマリオカートWiiプレイヤーのみんな、今何しているのでしょう。
何かしらの分野で成功していると嬉しいですね。

おわり

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