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[レポート]福祉と全国各地の伝統工芸や職人技術をつなぐ リサーチ&ワークショップシリーズ を開催しました|竹③

2月25日、京都府長岡京にて竹製品を製造販売する高野竹工株式会社のご協力のもと「素材をめぐる、障害のある人とサポーターのためのワークショップ」を開催。GJ! Center KASHIBAのメンバー、スタッフとともに高野竹工株式会社の本社を訪ねました。


今回ワークショップ開催にご協力をいただいたのは、京都府長岡京市を拠点に茶道具から日用品に至るまで多彩な商品を製作する、高野竹工株式会社。10月に開催したワークショップでは、〈見る・触れる〉をキーワードに実際に竹林の中に入ってみたり、竹の生態系について座学で学び、素材としての竹の可能性について考えを巡らせました。2回目はその発展系として伝統的な工法を体験しながら、ものづくりの可能性を探る体験を行ないました。

▼ 前回までの様子はこちらから ▼


 シリーズ第3回目となる今回は、長岡京にある高野竹工株式会社の本社を訪ねます。高野竹工では竹林の管理をはじめ、


伐採後の竹を良質な「竹材」とするための手間と年月のかかる製材工程や製品づくり工程をほぼ自社で行われています。そのうち製材に携わる職人さんはごくわずか。年間で1,000余本ほどの竹を製材されるそう。自社で管理している竹林の竹から製材できる分だけ製材・製造するスタイルはサスティナブルなものづくりのサイクルと言えそうです。今回は高野竹工本社にて、主戦力の一つの茶匙や、お箸ができるまでの工程をGJ!メンバーとともに見学させてもらいました。

一膳のお箸ができ上がるまでの工程は10以上。竹の反りを調整したり、熟練された職人さんの技術と細かな検品を経て、製品ができ上がります。

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写真中)竹を高温で炙りながら竹の皮膜(ひまく)の油分を布で擦り落とします
写真下)力を入れてていねいに油分を擦り取る過程を経て、鮮やかで艶やかな竹へと変化します

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 今回のワークショップ、素材の扱い方を指導していただいたのは高野竹工で箔押し(はくおし)などを担当されている職人の蛯名さん。高野竹工で竹製品を製造する際にでた端材を使って箔押し体験をしてみます。まずはデモンストレーション。今回使った材料は竹の「節(ふし)」と呼ばれるパーツです(写真中)。とても繊細な箔押しの作業。「箔箸(はくばし)」という竹製で静電気の起きにくい専門道具を使って作業をします。

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 デモンストレーションの後はいよいよ、GJ!メンバーとスタッフで箔押しに挑戦します。まずは、節を布やすりで竹の節を好みの形に形成します。次に箔押し。箔をのせたくない箇所は、あらかじめ紙テープを使ってマスキングし、模様を作ります。高野竹工では、竹製品に箔を貼る際に、本漆を使われていますが、今回のワークショップでは肌に影響のない水性の「箔押し液」を使いました。

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写真下)繊細な箔付の作業。GJ!メンバーもスタッフも創作に没頭
写真下)でき上がったのは、こちら!竹の質感を生かし箔押ししたブローチのようなものが完成しました。

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写真このページすべて: Tomoko Hayashi


 この日、高野竹工さんでのワークショップに参加したGoodJob!Center KASHIBAの花谷龍介さんのイラストレポートです!茶杓職人や、箔押しなど職人さんの熟練された技術がイラストからも伺えます。

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イラスト: 花谷龍介(GoodJob!Center KASHIBA)


さて、今回3回にわたって開催したリサーチ&ワークショップの報告会を3/27(日)にFabCafe Kyotoにて行います。お申し込みの上、どなたでもご参加いただけるトークイベントです。高野竹工の井澤葉子さんに加え、轆轤(ろくろ)で木工を行う、木地師の酒井義夫さんろくろ舎井上 愛さん(motif)浅野 翔さん(ありまつ中心家守会社をお迎えし、「ものづくりを通した学び」をテーマに話し合います。開催は会場とオンライン(YouTubeライブ配信)のハイブリット開催。詳細はぜひリンクからご覧ください。

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「福祉と伝統のものづくりから考える、人・もの・地域の新しい関係」
【開 催 情 報】
日時:3/20(日)、3/27(日)両日ともに14:00スタート 16:30クローズ
開催: ①. FabCafe Kyoto(MTRL KYOTO)/ ②. YouTubeライブ配信
参加:無料要申込 (*①. は別途、会場で1Drinkご注文が必要になります)
▼お申込み方法
URL:https://forms.gle/AxwLyf9BeHWQHYwa7


福祉と全国各地の伝統工芸や職人技術をつなぐリサーチ&ワークショップシリーズ 

Good Job!センターとたんぽぽの家では、障害のある人と伝統工芸に関わる職人が互いの施設や工房等を行き来し、技術交流することを通して伝統工芸と福祉のこれからについて考え実践へと変えていく取り組みを行っています。
今回は、京都府長岡京市を拠点に、竹を育てながら製造から販売に至るまでまた、企業やアーティストとのコラボレーションなど先進的なプロジェクトに取り組む高野竹工株式会社と一緒に、素材をめぐるワークショップを行いました。福祉と全国各地の伝統工芸や職人技術をつなぐリサーチ&ワークショップシリーズは今後も続きます。ぜひ、noteやホームページからチェックしてみてください。

問い合わせ先
福祉と全国各地の伝統工芸や職人技術をつなぐリサーチ&ワークショップシリーズ担当 < nt@popo.or.jp >




















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