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ニュートラの学校<実践編>in 愛知 参加者募集中(10/20[金]〆切)

ニュートラの学校<実践編>
―「福祉と伝統のものづくりをつなぐ」企画や実践方法を学ぶー

NEW TRADITIONAL(以下ニュートラ)は障害のある人とともに、伝統のものづくりをとおして新しいものづくりのありかたや、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクトです。
これまで、福祉施設と伝統のものづくりの工房やデザイナーとの協働による商品の開発、産地を訪れるリサーチツアーや展覧会、ラーニングプログラムの開発等をとおして福祉×伝統工芸の可能性を考えてきました。そうしたなかで、今後、より多様な人がものづくりに触れる機会をつくるためには、福祉・ものづくり・デザインといった分野の拠点や領域をつなぐ人が必要だと感じています。
ニュートラの学校<実践編>では、ものづくりを通して地域にある拠点をひらき多様な人たちをつなげながら、新しい視点でものづくりや地域の価値をたかめることができる力をつけることをめざします。
参加者のみなさんは、フィールドワークも交えて地域やものづくりのニーズを読み込むリサーチの方法を実践的に学び、最後には、多様な人が体験することのできるプログラムを立案します。
ぜひニュートラの学校<実践編>でこれからのものづくりや地域のあり方、障害のある人との仕事づくりのあり方について一緒に考え、取り組んでみませんか?

募集概要

●対象
・ものづくりに取り組んでいたり、地域の中での活動やプログラムを充実させたい福祉施設の職員
・伝統的なものづくりを通して地域の魅力を発信したい人(文化振興、まちづくり、観光などに関わる行政職員や文化芸術・教育関係者・学生など)
・伝統的なものづくりや地域の素材などに関心をもつ人を増やしたいミュージアム職員
・インクルーシブな場のつくり方に関心のある人

●定員
15名
*定員を超える応募があった場合は、選考のうえ参加される方を決定いたします。詳細は応募のgoogleフォームをご確認ください。

●応募条件
すべての日程に参加可能な方

●参加費
6,000円 (各訪問先への入場料など含む。現地までの交通費や食費は各自ご負担ください)
*お支払い方法については応募締め切り後に参加者が決定次第、参加者へご案内いたします。
*キャンセルには下記の通り、キャンセル料を申し受けますのでご注意ください。
  11月11日(土)~11月16日(木)のキャンセル 参加費の50% 
  11月17日(金)のキャンセル 参加費の80%
  11月18日(土)もしくは無断でのキャンセル 参加費の100%

●実施期間
2023年11月18日(土)~2024年1月 日程等の詳細は下記「詳細(スケジュール・内容・会場等)」の欄ををご確認ください。

●応募〆切
2023年10月20日(金)23:59

●応募方法
googleフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/Xm3CkawMBCtqpFAg6
フォームの利用が難しい場合、事務局までお問合せください。

スケジュール

3つのステップを通して企画を考え、ブラッシュアップしていきます。

① 11/18(土), 11/19(日)
「フィールドワーク&レクチャー」
 
地域の課題解決の実践例や魅力発信の事例、開かれた場づくり・プログラムづくりなどについて学ぶ

② 12月10日(日)、17日(日)のうちどちらか1日 (発表日を割り振ります) 
「企画発表&検討会」(オンライン)

企画したプログラムを発表しアドバイスを受ける

③  1月13日(土)もしくは 14日(日)[調整中]
「公開企画発表会」

企画の最終案を公開の場で発表する

詳細(スケジュール・内容・会場等)

① 11/18(土)、11/19(日)
「フィールドワーク&レクチャー」

地域の課題解決の実践例や魅力発信の事例、開かれた場づくり・プログラムづくりなどについて学びます。

・11月18日(土)10:00~17:00(予定) フィールドワークとレクチャー 
会場:有松コミュニティセンター大会議室、和室(愛知県名古屋市緑区有松3052)

「地域の魅力を見つけて発信するには―有松の事例から考える」
案内役:浅野翔(デザインリサーチャー)
絞り染めの産地であり、日本遺産に認定される有松で活動してきた浅野さんと共に、まちを歩き、地域の特性を知り課題解決や魅力発信の事例を学びます。デザインリサーチの手法に触れるワークも体験し、地域の新たな価値の見出し方を身につけ、仲間のつくり方や分野を横断したコミュニティのつくり方を学びます。

*終了後、会場周辺にて交流会を予定しています。参加費は別途必要です。会場等の詳細は参加者のみなさんにお知らせします。

・11月19日(日) 10:00~18:00 レクチャーと振り返り 
会場:さふらん生活園(愛知県名古屋市中区千代田3丁目21−14)  

10:00~12:00(120分) 
「福祉の現場でのものづくり」
講師:水上明彦(さふらん生活園園長)、井上愛(NPO法人motif理事長) 
進行:森下静香(Good Job! センター香芝)
福祉の現場ならではの視点、空気感を生かしたものづくりとは? 障害のある人がものづくりに関わることで生じるゆらぎや差の価値を見出し、商品開発などを展開するさふらん生活園と、デジタル刺繍ミシンをつかったものづくりや柿渋染めなど地域との関係を築きながら活動しているmotif。Good Job! センター香芝の事例も交えて、福祉の現場でのものづくりの価値について考えます。

13:30~15:30(120分) 
「工芸から未来を想像する」
講師:山崎伸吾(ディレクター/キュレーター)、高橋孝治(デザイナー)
伝統工芸の分野でつくり手と使い手の接点が生まれる展覧会やワークショップの企画を行ってきた山崎さんと、常滑を拠点に生活にねざしたデザインを提案する高橋さん。おふたりの活動は、工芸や伝統工芸と人々の日常の暮らしとの距離を近づけたい、という思いが共通しているように見えます。工芸を未来につなぐために今何ができるのか、また地域の歴史文化や素材と深い関わりをもつ伝統工芸のありようから現代のものづくりが学べることは何か。山崎さんと高橋さんにお聞きします。

15:45~18:00(135分)
振り返り
2日間の学びを振り返り、企画立案にむけてのアイディアや手がかりを得ましょう。

参加者のみなさんには、フィールドワークやレクチャーでの体験をもとにワークショップやツアーなど、さまざまな人がものづくりに触れることのできるプログラムを企画していただきます(期間中、オンライン相談日を設けます)。

②12月10日(日)、17日(日)のうちどちらか一日(発表日を割り振ります)
企画発表&検討会 

13:30~16:30(180分) 実施形態:オンライン
企画したプログラムを各参加者がニュートラの学校<実践編>のアドバイザーにむけて発表します。アドバイザーから企画について意見をもらい、改善点を検討していきます。参加者を2つのグループにわけて2日程にわたって開催し、それぞれ異なるアドバイザーが立ち合います。

ニュートラの学校<実践編>アドバイザー
12月10日(日)
岩城鮎美(多治見市美濃焼ミュージアム学芸員)、高橋孝治(デザイナー)、水上明彦(さふらん生活園施設長)

12月17日(日)
浅野翔(デザインリサーチャー)、井上愛(NPO法人motif理事長)、佐藤一信(愛知県陶磁美術館館長)

*ニュートラの学校<実践編>のプログラムを考えるにあたっては、上記のアドバイザーのみなさんから意見をいただきました。議論の様子をnoteでレポートしています

プレトーク 10:00~12:00(60分)
*12月10日(日)のみ。録画データを参加者全員に後日送付します(視聴期限あり)。

「プログラムをつくるにはー光るどろだんごづくりから学ぶー」
講師:磯村司( INAXライブミュージアム スタッフ)
INAX ライブミュージアム「土・どろんこ館」の名物プログラム「光るどろだんごづくり」はどのようにうまれ、今まで続けられてきたのか。実はこのワークショップには地元の福祉施設のはたらきもかかせません。館長の磯村さんにプログラム開発の裏側から、多様な人が参加することができ、企画を継続していくための工夫などをお聞きします。

③1月13日(土)もしくは 1月14日(日)*日程・会場を調整中
公開企画発表会

13:30~18:30(300分)(予定)

プロフィール

浅野翔(デザインリサーチャー)

photo:Natsumi Kinugasa

1987年兵庫県生まれ、名古屋育ち。2014年京都工芸繊維大学大学院デザイン経営工学専攻修了。同年より、名古屋を拠点にデザインリサーチャー、サービスデザイナーとして活動を始め、現在に至る。2018年より合同会社ありまつ中心家守会社共同代表を務め、現在に至る。「デザインリサーチによる社会包摂の実現」を理念に掲げ、調査設計、ブランド・商品開発、経営戦略の立案まで、幅広いジャンルで一貫したデザイン活動を行っている。「未知の課題と可能性を拓く、デザインリサーチ手法」を掲げ、文脈の理解〈コンテクスト〉と物語の構築〈ヴィジョン〉を通した、一貫性のある提案をおこなう。
https://kakeruasano.com

井上愛(NPO法人motif代表)

1972年生まれ。障害者入所施設勤務時代に手織りを趣味として始め、手織り教室からNPO法人ひょうたんカフェを設立。手織りを仕事にするべくショップや作家、ブランドやメーカーなどに繋げる役割を担う。2020年8月NPO法人motifを設立。2021年6月、活動拠点となる生活介護事業所FLAMEを開所し、豊山町で「何か」を作る場として動き出している。

岩城鮎美(多治見市美濃焼ミュージアム学芸員)

静岡県出身 2019年から多治見市美濃焼ミュージアム勤務。教育普及を担当している。多治見市内に工房を構え、主にデザイン性のあるインテリア小物などを制作している。

佐藤一信(愛知県陶磁美術館館長)

同時に、子どもを対象にしたテーマ展「こども美術館やきものはっけんでん」(1999年~2001年)、千葉県立千葉盲学校の児童陶芸作品123点の受贈(2003年度)、テーマ展「西村陽平が出会った子どもたち」(2012年)、テーマ展「つながる悦び」(2014年)等を担当、また児童総合センターとの連携企画「あなをほる」「土どろウォーキング」「ベビーカーツアー」などを担当し今日に至る。

高橋孝治(デザイナー)

大分県別府市生まれ。株式会社良品計画 生活雑貨部企画デザイン室に12年所属し主に無印良品の生活雑貨のデザインを行う。2015年より、中世より窯業が続くやきもののまち愛知県常滑市に拠点を置き、様々な人の生業や活動に伴走する。2016-2018年常滑市陶業陶芸振興事業推進コーディネーター。2017-2019年六古窯日本遺産活用協議会クリエイティブ・ディレクター。


水上明彦(さふらん生活園園長)

photo: Akiko Griffith-Ota

2000年さふらん生活園入職。2013年より同園長。「じっくり」(時間)、「ま、いいか」(寛容)、「感性」(美的センス)が交錯する福祉施設でのものづくりや表現が、日々を生きるヒントになるのではと試行錯誤中。
さふらん生活園(SFRN)Instagram @we_are_sfrn

山崎伸吾(ディレクター/キュレーター )

京都を拠点に、音楽・美術・工芸・デザインの分野で多様な人たちと協働し様々なプロジェクトを手がける。地域に根ざしたものづくりに強い関心を持ち、主に伝統工芸の分野で作り手と使い手の接点が生まれる企画を行っている。2023年、場「山 山」を開設。京都伝統産業ミュージアムのディレクターとしてリニューアルディレクションを担当。その他、若手職人の人材育成プラットフォーム事業「京都職人工房」、ホテル型の工芸の展示会「Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE」、工芸を通じた国際交流を創出するプロジェクト「KYOTO KOUGEI WEEK」等でディレクターを担当。伝統工芸のウェブメディア「KYOTO CRAFTS MAGAZINE」の編集長。その他、アートスペースの運営、音楽家として様々なタイプのダンス/パフォーマンス作品に参加。現代美術家の金氏徹平とともに領域を超えたフェスティバルも主催する。京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別研究員。一般社団法人Linked Artisan共同代表。バンドGTSVLのドラマー。

磯村司( INAXライブミュージアム スタッフ)
常滑生まれ常滑育ちで小さいころの遊びは、粘土細工。20年間の衛生陶器の製造経験を経て、INAXライブミュージアムのスタッフとなり「光るどろだんご」づくりをはじめワークショップを担当する。奥条囃子保存会顧問、愛知県文化財保護指導委員。趣味は、街の散策のほか、美術館めぐりにヨット、お酒など。観光ルートでない、常滑のまち案内を行っている。土・どろんこ館流光るどろだんごの考案者。

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