京都・誠光社さんで 『OKAIKOSAN』発行記念展&トークイベントを開催します。
10月に、京都の誠光社さんでGood Job!センター香芝が取り組んできたお蚕さんのプロジェクトを紹介する展覧会とトークを開催させていただきます。
「お蚕さんと過ごした1年間の記録 GoodJob!センター香芝『OKAIKOSAN』発行記念展」
開催日:2022年10月1日(土)〜10月15日(土) 10:00〜20:00
会場:誠光社
「お蚕さんを育ててみいへん」という言葉を受けてはじまったお蚕さんとの日々。
Good Job!センター香芝にお蚕さんが卵でやってきてから、障害のある人とともにお蚕さんを育て、お蚕さんや桑について学び、養蚕や絹などの文化や歴史、絹糸を使ったものづくりに触れてきた体験を書籍『OKAIKOSAN––お蚕さんと過ごす1年間』にまとめました。育てたのは、純日本産の「小石丸」という品種。繭は落花生のように中央がくびれており、一般的な繭と比べると3分の2くらいの大きさになります。書籍には、この「小石丸」のお蚕さんを育てることの周辺にある、ものづくりや表現、食、祈りなどさまざまな事柄に取り組むなかでメンバーやスタッフが感じてきたことや発見したこと。育てることを通して、私たちがお蚕さんから教えられたことを掲載しています。今回の展覧会では、書籍に掲載した、お蚕さんを育てる日々のようすを記録している写真やマンガ、そしてお蚕さんを育てるときにつくったときの道具などを紹介します。絹糸を漉き込んだシルクペーパーで作った化粧箱に入った特別仕様の書籍、手紡ぎした絹糸から生まれた作品、お蚕さんの食べ跡がうつくしい桑の葉の額などもあわせて展示します。
『OKAIKOSAN––お蚕さんと過ごす1年間』
発行:社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job!センター香芝 書籍の詳細はこちらから
編著者:松本綾、森下静香
撮影:都甲ユウタ
イラスト:花谷龍介
装本:長岡綾子
誠光社さんへのアクセス
〒602-0871京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437
京阪「神宮丸太町」駅から丸太町通を西へ 徒歩3分
市バス「河原町丸太町」バス停下車 徒歩1分
『OKAIKOSAN』発行記念展にあわせて、トークイベントを開催します。
開催日:2022年10月2日(日) 19:00〜
会場:誠光社
参加費:1500円+1ドリンクオーダー
定員:25名
申込先:誠光社さんのサイトより直接お申し込みください。
トークの前半では、Good Job!センターの活動や各地の福祉と伝統のものづくりの事例などをご紹介します。後半では、お蚕さんの生態や繭から絹糸になるプロセス、障害のある人と一緒にアートや食の視点からもお蚕さんとかかわる楽しみ、福祉施設でお蚕さんを育てる意味など感じてきたことをお話します。障害のある人もふくめ、多様な人が関わり合いながらものをつくることとはどういうことか、素材の恵みをいただき、伝統に触れることで福祉のものづくりはどのように変わっていく可能性があるのか。福祉×伝統工芸に関心のある方、そしてお蚕さんとの取り組みに関心のある方と一緒に、これからの福祉や地域、ものづくりの関わりを考えていきたいと思います。
森下静香
Good Job!センター香芝 センター長。たんぽぽの家にて、障害のある人の芸術文化活動の支援や調査研究、アートプロジェクトの企画運営、医療や福祉などのケアの現場におけるアートの活動の調査を行う。2012年より、アート、デザイン、ビジネス、福祉の分野を超えて新しい仕事を提案するGood Job!プロジェクトに取り組み、2016年度グッドデザイン賞にて、金賞受賞。2016年9月にGood Job!センター香芝センターを開設、同時にセンター長に就任。編著に『インクルーシブデザイン−社会の課題を解決する参加型デザイン』、『ソーシャルアート−障害のある人と社会を変える』(いずれも学芸出版刊)など。
松本綾
Good Job!センター香芝スタッフ。福祉系の大学を卒業後、社会福祉法人わたぼうしの会に入職。通所施設の支援員や、地域の障害のある人のヘルパー、相談支援専門員などを経て、2019年にGoodJob!センター香芝に異動。GJ!センターのメンバーが、気持ちやからだの健康を大切にしながら長く仕事を続けられることをイメージして、生活支援を中心に関わっている。お蚕さんと初めて出会ったのはコロナ禍で世の中も自分も不安に満ちた2020年。これまで知らなかったお蚕さんの独特の癒しオーラに魅了され、みんなでお世話を続けてきた。