Night Design Lab

「Night Design Lab」は、新たなる「夜の価値」を探す研究機関です。国内外のナイトタイムエコノミー事例やナイトカルチャーに関わるキーパーソンへの取材、ナイトタイムの課題や新しい楽しみ方の提案、インサイトの発信を行います。https://newskool.jp/

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「Night Design Lab」は、新たなる「夜の価値」を探す研究機関です。国内外のナイトタイムエコノミー事例やナイトカルチャーに関わるキーパーソンへの取材、ナイトタイムの課題や新しい楽しみ方の提案、インサイトの発信を行います。https://newskool.jp/

最近の記事

都市経済を再生に導くナイトタイムエコノミーの可能性

夜の価値を最大限に活用した祭典光と音楽、食事とアイデアの祭典「Vivid Sydney」は、ナイトタイムエコノミーの世界的成功事例です。毎年シドニーで開催される都市型イベントで、3週間ほどの会期中には、18時から翌朝まで都市全体がライトアップやイベントにより彩られます。 世界中の人々が一度は行ってみたいと口を揃えるほどですが、その経済規模も莫大です。2022年には来場者数258万人、総収益1億1900万ドルを記録しています。一般的にアリーナ規模の会場でのイベントの主催者収益

    • ナイトカルチャー&トレンドの最前線を読み解き、新たなる「夜の価値」を発信するリサーチャーを募集!

      「誰もが楽しめる夜をつくる」をミッションに掲げる合同会社NEWSKOOLでは、夜という時間を切り口に街や人々の暮らしを豊かにしていくナイトデザイン事業を展開しています。 同社は新たなる「夜の価値」を探す研究機関「Night Design Lab」を運営しており、国内外のナイトタイムエコノミー事例の分析やナイトカルチャーに関わるキーパーソンへの取材、Z世代やミレニアルズのインサイトの読み解きを行うことで、ナイトタイムに関する情報を発信中です。 そんなNight Design

      • 【7/1開催イベント】ナイトタイムと「ソーシャライジング」。コロナ禍以降の「出会い方」の未来を考える

        アムステルダムのナイト・メイヤー(夜の市長)を務めたミリク・ミラン氏によれば、「夜」の価値は3つに定義できるそうです。 1つ目は “ナイトタイムエコノミー”と言われる夜間の経済活動。2つ目は “ナイトカルチャー”という新しい実験的な文化が生まれる機会。そして3つ目は “ナイトソーシャライジング”と言われる、昼の肩書を忘れて交流を深める夜独特のコミュニティです。 今回の新型コロナウイルス感染症によって人々の「出会い方」や「ソーシャライジング」のあり方は大きく変わってしまいま

        • 「シドニー」に学ぶナイトタイム復興──ベニューの結束と行政との連携が夜を変える

          パンデミックを境に大きく変わった世界のナイトタイム。本記事ではシドニーのナイトタイムの変遷を切り口として世界のナイトタイム復興について考えていきます。 「世界で2番目に悪い」シドニーのナイトライフに対するイメージ 2021年12月上旬に「Committee for Sydney」によって発表された『Benchmarking Sydney's Performance Report』という調査によると、シドニーのナイトライフに対するイメージは、世界で二番目に悪いとされています。

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        • ナイトカルチャー&トレンドの最前線を読み解き、新たなる「夜の価値」を発信するリサーチャーを募集!

        • 【7/1開催イベント】ナイトタイムと「ソーシャライジング」。コロナ禍以降の「出会い方」の未来を考える

        • 「シドニー」に学ぶナイトタイム復興──ベニューの結束と行政との連携が夜を変える

          アフターコロナに向けて「ナイトタイムエコノミー」に関わる人々をどうやって支援するべきか?:「Global Nighttime Recovery Plan」第4章を読み解く

          「ナイトライフ」に従事する人々のための未来をナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)が日本語翻訳版を公開している「GNRP」。これまでの章ではクラブ、屋外スペース、インフラ、都市計画、ガバナンスといったテーマを扱うなかで、「ナイトタイムエコノミー(地域の状況に応じた夜間の楽しみ方を拡充し、夜ならではの消費活動や魅力創出をすることで、経済効果を高めること)」の再興について考えてきました。 その第4章では経済活動において大きな役割を持つ「ナイトライフ(夜間事業)」に従事する

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          「音楽」を通じて、江田島の文化と自然を体感する一泊二日の旅──「煩悩 #BornNow 江田島」が5月14日から15日に開催

          「誰もが楽しめる夜をつくる。」をミッション掲げる私たちNEWSKOOLは、2022年5月14日(土)から 15日(日)にかけて、一夜限りのリトリート旅「煩悩 #BornNow 江田島」を開催します。 今回の「煩悩 #BornNow」の舞台は、広島県南西の瀬戸内海に浮かび、平安時代よりつながる自然、文化、歴史を受け継ぐ島である江田島。 温暖で雨が少ない瀬戸内海特有の気候が特徴で、瀬戸内海の美しい景色が広がっています。また、明治時代に軍都・広島を守るために砲台が建設されたり、

          「音楽」を通じて、江田島の文化と自然を体感する一泊二日の旅──「煩悩 #BornNow 江田島」が5月14日から15日に開催

          2022年、ナイトタイムが向かうべき旗を立てるために:NEWSKOOLが注力する「5つの機会領域」

          2020年から2021年は、「都市に人が集まることの意味」を考えさせられました。パンデミックにより大きく生活様式が変化した結果、都市に人が集うことは少なくなり、オフィスビルや商業施設からのテナントの撤退が続きました。 それに逆行するかのように、会員制バーなどのクローズドな空間や路上などの公共空間に人々が集う様子がみられました。文化の展開や人との出会い、イベントなどの機会を提供していくという「都市の祝祭性」を改めて感じさせられた日々だと思っています。 そのような仮説をもとに

          2022年、ナイトタイムが向かうべき旗を立てるために:NEWSKOOLが注力する「5つの機会領域」

          24時間都市のためのイノベーション ──「GLOBAL NIGHTTIME RECOVERY PLAN」を読み解く

          Covid-19により2021年現在の私たちの生活は一変しました。「ナイトタイム」への制限が顕著になっている中、私たちが暮らす都市の「夜の時間」が活気を取り戻すためには、どのような施策が必要なのでしょうか? ナイトデザイン領域で事業を展開しているNEWSKOOLは、ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)が日本語翻訳版を公開している「GLOBAL NIGHTTIME RECOVERY PLAN(以下、GNRP)」の翻訳に携わっています。「GNRP」は、Covid-19の

          24時間都市のためのイノベーション ──「GLOBAL NIGHTTIME RECOVERY PLAN」を読み解く

          「ブランドづくり」と「オペレーション改善」の両輪で、“ディスティネーションになる宿”をつくる:「瀬戸内リトリート青凪」を手がける温故知新代表・松山知樹インタビュー

          「宿は建てて終わりではなく、そこがむしろ出発点である」。温故知新の精神のもとに、地域を豊かにする宿のあり方を模索する株式会社温故知新。 同社が手掛ける初のブランドである「瀬戸内リトリート青凪」は、国内系ホテルで初のミシュラン最高評価を獲得しました。続く「壱岐リトリート海里村上」も同評価を獲得。その地域にある文脈を丁寧に読み解きつつ、人々を惹きつけるディスティネーションホテルとして成功を収めています。その後も「箱根リトリートföre」や「箱根リトリート villa 1/f」と

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          法制度や規制を“乗りこなす”ための「パブリックアフェアーズ」の可能性──マカイラ所属コンサルタントと考える「社会を変える」方法論

          2015年の風営法改正。齋藤貴弘弁護士が先導したこの取り組みにより、今までグレーとなっていた深夜帯のナイトベニュー営業は正式に認められることとなりました。1948年に制定されたこの法律は、戦後に売春の温床となったダンス営業の規制を目的としていましたが、時代の変化に伴い形骸化。しかしながら、ナイトタイムと行政の対話のテーブルがなかったことから、事業者たちを長年苦しめるものとなっていました。 テクノロジーが加速度的に進化し、コロナ禍で社会の常識が大きく変わろうとしているいま、古

          法制度や規制を“乗りこなす”ための「パブリックアフェアーズ」の可能性──マカイラ所属コンサルタントと考える「社会を変える」方法論

          こんな未来を実現したいというロマンで都市は変わっていく──BnA代表・田澤悠と考える、文化の芽吹くまちづくり

          泊まれるアートをコンセプトに、部屋全体のデザインをアーティストが行う「BnA HOTEL」。高円寺と秋葉原、京都に展開しており、2021年4月には日本橋に「BnA_WALL」が開業しました。 「BnA_WALL」は、YOSHIROTTENやカワムラユキなどの日本を代表する気鋭のアーティスト、アートディレクター23組と共に宿泊型アート作品26部屋を制作し、一部屋ごとにコンセプトが異なるスタイルになっています。また、宿泊費の一部を部屋の制作に関わったアーティストに還元するシステ

          こんな未来を実現したいというロマンで都市は変わっていく──BnA代表・田澤悠と考える、文化の芽吹くまちづくり

          「不動産企画」を通じて、文化と経済が相互作用するエリアをつくる──「KAGANHOTEL-河岸ホテル-」運営者に聞く、都市を豊かにするためのアプローチ

          京都にて若手現代アーティストの住むコミュニティ型アートホテル「KAGANHOTEL-河岸ホテル-」や、職住一体型クリエイティブセンター「REDIY」を運営する株式会社めいの扇沢友樹さん、日下部淑世さん。 前編では、人々や都市を豊かにしていくために不動産が担うべき機能として「新しい関係性づくり」と「都市のアーカイブ」といったキーワードが出てきました。 後編では、お二人が不動産企画を行う上で直面した課題を起点として、現在の都市が抱える問題と、その解決策について考えていきます。

          「不動産企画」を通じて、文化と経済が相互作用するエリアをつくる──「KAGANHOTEL-河岸ホテル-」運営者に聞く、都市を豊かにするためのアプローチ

          「不動産」を切り口に人々や都市を豊かにしていく──「KAGANHOTEL-河岸ホテル-」を手掛ける株式会社めい創業者に聞く、”関係性づくり”としてのまちづくり

          若手現代アーティストと世界を繋ぐ滞在型複合施設「KAGANHOTEL-河岸ホテル-」。職住一体型クリエイティブセンター「REDIY-リディ」。京都にて若手アーティストの文化拠点として機能している同施設を手掛けるのは、不動産企画会社の株式会社めいです。職住一体型住居を切り口に、人々に多様なワークライフスタイルを提供しています。 今回は、そんな株式会社めいの共同創業者である扇沢友樹さん、日下部淑世さんにお話をうかがうことで、ライフスタイルやカルチャーを豊かにする不動産のかたち、

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          GDXによって実現する、行政と市民が共創する都市の姿──Z世代起業家と考える、”公共”のこれから

          公共と市民。サービスを作る側と使う側。その分断を解消していくことこそが、都市で暮らす人々の暮らしを豊かにしていくはず。 行政と市民との接点を考えたときに問題点として挙がるのが“申請主義”です。公共制度を行使する際には認知や申請の手間が発生する。これによって人々が本来の使える権利が行使できなくなる。 そんな申請主義を解決するために、2002年生まれの高木俊輔さんは「Civichat」を開発しました。自分にあった補助金等の制度がLINEでわかるというサービスで、これによって誰

          GDXによって実現する、行政と市民が共創する都市の姿──Z世代起業家と考える、”公共”のこれから

          「場をつくり、クリエイティブを生み、都市へと浸透させていく」SHIBUYA QWSのエグゼクティブディレクター野村幸雄氏が語る、渋谷のこれから

          大都市の熱狂と小さな都市の温かみを併せ持つ渋谷。 インディペンデントな魅力を持つ渋谷は、COVID-19による新しい生活様式と、渋谷駅を中心とした再開発をきっかけとして大きな分岐点を迎えています。渋谷の未来像は、都市全体がひとつのインキュベーションハブとして機能するクリエイティブ都市なのか、高度に商業化され、アイデンティティを失った都市なのか。誰もが、渋谷を向かう先に注目しています。 先の見えない時代において、私たちはどのように渋谷の未来像を描き、それに対して向かっていけ

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          行政とアーティストの連携により、ストリートカルチャーを守っていくーロンドンにみるバスキング制度

          「もしも渋谷にオフィスビルがなかったら?」──そんな問いを起点にポスト・パンデミックの都市像を探索するプロジェクトに、『Night Design Lab』を運営するNEWSKOOLは取り組んでいます。 その一環として、世界各地の都市デザインやエンターテインメントの未来の兆しを収集中。第5回で紹介するのは、ロンドンにて導入されている「バスキング制度」です。 アーティストが表現できる環境を整えるバスキング制度 ロンドンの地下鉄には音を出してのパフォーマンスが許される演奏スポッ

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