ドミニオンのススメ
カードゲーマーの方だったら一度は感じたこと、あるのではないでしょうか。
「クソゲーじゃなくて、ある程度拮抗した状態で遊びたいな」
そんな気持ちです。
もちろん、完全に実力だけで勝敗がつくのも正直とっつきにくいかと思うのです。
どうして将棋ではなくカードゲームをやるのか?
そう聞かれたときに明確な言葉にするのは難しいでしょう。
ですがあえて言葉にするのであれば「運の要素も含めて娯楽だと考えているから」
そういうことになるでしょうね。
以上のことを踏まえたうえで、紹介したいのが「ドミニオン」というボードゲームです。
知っている人は、すでに当たり前のことかもしれません。
むしろ、今回お話しするのは「何それ?」という方に向けての側面が強いです。
さて、ドミニオンはトレーディングカードゲームではなくボードゲームです。
端的にお伝えすると『デッキを作りながら勝利を目指していく』というゲームになります。
それだけではあまりイメージがわかないでしょうから、もう少し踏み込んでお話しいいたいしますね。
初期のデッキはたったの10枚からスタートしていきます。
その中で毎ターン5枚の手札を引き「お金」に相当するカードを使ってカードを買い、デッキを強化していくのです。
買ったカードは先ほどまで手札だったものと一緒に捨て札に行きます。
そうしてデッキが切れたら、また捨て札のものをシャッフルして5枚引く…
これを繰り返していくのです。
最終的には、ほかのプレーヤーよりデッキの中に「勝ち点」が多く入っていた人が勝ち。
このようなゲームになります。
文字だけですと分かりづらいですよね。
もっと短くまとめると…
「平等なところから自分の考えた最強のデッキを構築していくゲーム」
と言えましょう。
これならば、聞いていてわくわくしてきませんか?
しかもですよ、ボードゲームなので盤面には共通の「売られているカード」があるのです。
カードゲーマーに分かりやすい言葉でいうと、「効果カード」と言えましょうか。
例えば、「カードを3枚引く」という効果のカードが売られていたりします。
それは4円分の価値で売られているのです。
しかし、初期のデッキ10枚の中にはお金は7円分しか入っていません。
しかもカード1枚につき1円分の価値と思っていただければ、その仕組みがあなたには分かることでしょう。
何しろカードゲームの素養がすでにあるのですから。
そうです、初期デッキ10枚で毎ターン手札は5枚になるように引くのですから
初手は2・3・4・5円分のどれかしかありえないことになります。
初手が2円なら、2ターン目は5円
初手が3円なら、2ターン目は4円
初手が4円なら、2ターン目は3円
初手が5円なら、2ターン目は2円
…そういった具合です。
でも「カードを3枚引く」という効果のカードは4円分のコストで買わなくてはいけません。
そこで、他にも盤面には売られているカードがあることに意識を向けます。
実はこのゲーム「お金」もお金で買えるのですよ。
2円分の価値のあるカードを買うことができるのです。
そうです、価値の高いお金をデッキに入れて強いカードを買えるようにしていく。
こういったところもドミニオンの醍醐味の一つなのですよ。
ではどうすればこのゲームは終わるのでしょうか。
そこをお伝えしていませんでしたね。
先にもお伝えしました通り、勝ち点を買うことがこのゲームの目標です。
その勝ち点の中でも、最もコストが重く、最も勝ち点が高いものが売れきれたらゲームが終わります。
もしくは、それ以外のカードが3種類売れきれてもゲーム終了です。
終了時点でデッキの中に勝ち点が多く入っていた人が勝ち。
そういうゲームですね。
ですが勝ち点は手札にきても腐ってしまうのです。
ほとんどの勝ち点はカードに効果が書かれていません。
ですからドミニオンの本質は、手札にきても腐る「勝ち点」とそれ以外のカードの比率を考えながらデッキを構築することにあると言えます。
繰り返しとなりますが、カードゲームに慣れていればいるほどドミニオンは刺激となるでしょう。
カードゲーム好きな人にはおすすめです。
え?もちろんブラウザ版があって無料で遊べますよ。
URLも貼っておきますね!
それでは今回はこれで失礼いたします。