【23卒内定者NEWONEセミナーまとめ】『若手離職率7%を実現させる新人育成3.0』第三部
こんにちは!NEWONE内定者の青木美奈です。
今回は、株式会社NEWONEの大人気無料セミナーまとめ第二弾と題しまして、『若手離職率7%を実現させる新人育成3.0〜法政大学 田中研之輔氏×NEWONE〜』のダイジェスト版の第三部をお届けします!
第一部、第二部の内容はこちらから
第三部「2023年に向けた新入社員育成の変革ポイント」
第一部、第二部の内容を踏まえて、「2023年に向けた新入社員育成の変革ポイント」をテーマにした、田中研之輔教授、NEWONEマネージャーとして新入社員育成の研修を数多く手がける小野寺のパネルディスカッションの様子を要約して、23卒内定者の私の感想を加えてお伝えします。
新人育成をしている人事の皆さんはその研修を受けたいですか?
田中研之輔教授(以下、田中):「皆さんは新人の時に、今皆さんが手がけている研修を受けたいですか?」と(自分に)聞いてみてください。受けたいんだったら実行してください。皆さんが、本当に新人の仲間に入って、そのプログラムを「受けたい!」と思えるのであれば、皆さんのプログラムは当たっています。
でも、本当の心の声を聞いてみてください。「受けたくない」って言うんだよね。その時に皆さんがなんて言うかというと、「新人は必要だ」、と言う。本当?
NEWONE小野寺(以下、小野寺):僕よりもう少し世代が上の方だと、「小野寺さんは若いから今時の子の気持ちがわかって、そういう育成が受けたい、って思うかもしれないけど、僕は30キロ歩くとか、そういう研修をやっていたので、僕らはそういう(今時の若い人の気持ちは)ちょっとよくわからないです。」と言われるんですが。ご本人たちによくよく伺っていくと、本当にそういう研修(30キロ歩く)が受けたい、というよりは、受けなきゃいけなかった、ということがあるんじゃないかと思うんです。
当時の研修を受けたいのか?でいくと、やり直せるなら(そういった当時の研修は)やりたくなかった、という方は結構多いんじゃないかな?と思うので、(研修を作っている)皆さんの気持ちに合っているかどうかは大事ですよね。
青木心の声(以下、青木):確かに、人事の皆さんが自分も受けたい!と思ってくださっている研修を私たち新人も受けたいと思っています。長らく自社で働かれて、多くの新人をこれまで見てきたご経験のある人事の皆さんは、自社の人を見るプロフェッショナルだと思います。自社で活躍してもらうために、どのような力を身につけたほしいのか、どの方向性に伸びていってほしいのか、から逆算して、理想の姿に近づくためにご自身が今新人として入社したらどんな研修を受けたいのかを今一度考えてみると、自社の新人の組織定着により一層役立つ研修になるのではないでしょうか。
とにかく透明性、信じて任せることが重要
田中:新人育成のポイントは、とにかく透明性です。公開できるくらい透明度が高いと、やっぱりそこにいる自分たちの存在意義を再確認できるんですよ。
やっちゃいけないのは、今日やる新人研修に関してはどこにも言っちゃダメです。これ、まだあるんです。
もっとさ、若手を応援してよって。信じましょうって。だから、合言葉は、皆さんが受けたいですか?皆さんが、新人の時に、今のこの時代状況の中で、ハイブリッドな複線的なキャリア形成が可能になったこの時代状況の中で、皆さんが受けたい研修を作ったほうがいいなと思う。
小野寺:「応援する」という感覚がすごく大事ですよね。
田中:新人だからこれくらいしかできないでしょ、という目線はひょっとして我々は間違っているかもしれないと思ってみるほうがいいと思うんですよ。
意外と任せてみるといろんなことができるから、そういう組織を作るための新人育成3.0 だと思っていますね。
小野寺:育てる側、育てられる側、という関係を崩していくのはすごい大事ですよね。
青木:新人研修は新入社員が入社して最初に会社と関わる段階です。その内容の透明性が高ければ高いほど、新人としても会社に対する信用度が高まりますし、今やっていることへの意味づけもしやすくなりそうです。新人を信じて応援してもらえたら、嬉しくて、期待に答えたくてもっと頑張ります!
Q 新人にしっかりと教えてほしい、という現場の新人育成に対する考え方との共通認識の取り方
田中:まずはちゃんと教えますよ。ただ、教え方に工夫が必要って言う話で。
例えば基礎スキルに関しては復習ができたら身につくんですよ。本当にトレーニング型にしなきゃいけないんですよ。間違いは、1から20を手元の紙資料を用意して、何時間もかけて解説していくことですよ。
今の若手は、パーソナライズにカスタマイズされたスキルアップを訓練されてきている。それなのに、また一括採用、一律研修をすると、ミスマッチが起きるよね。
そこで、一番皆さんが求めていた層が辞めちゃう理由はそこで、簡単な話、会社に魅力がないんじゃなくて、その人たちの能力にあわせたプログラムを実施していないってことなんだよね。だから飽きちゃうんですよ。つまんないと思って、錯覚する。もっと皆さんの会社は宝の山なのに、本人たちはそれに気づく前になんかこれからやっていけないなって思っちゃって、辞めていくんですよ。違うんですよ。皆さんの能力はここでこうやって育成できるし、発揮できるよってなれば、やってみようってなるわけ。だからやっぱり任せてみる。
小野寺:やっぱり、教えてほしいと思っていることを教えてあげることが大事だと思いますので。(新人)の方に教えたっていう事実を作りにいく動きが、ちょっと残念な動きかな、という側面が一つある。本当に現場が望んでいるのって、知識をたくさん教えておいて、ということなのかな?って。失敗できることに関してはむしろ失敗してすごく勉強できましたっていう主体性をどれだけ育んでおくかが重要かな。
田中:そうそうそう。だからプラクティカルな実践的な練習試合を組んだほうがいいんですよ。もっと本人たちの経験や能力に合わせていくためにテクノロジーってあるんじゃないかな。
Q 短いスパンで新人研修をやるのはわかる、でも実際の仕事は違うのでは?
田中:今のZ世代の特性は、やらされて聞いている時の集中力は短いんだけれど、自分で集中していると6時間とか勝手にやるわけ。そこにヒントがあって、全部短くしたらいいっていうわけではなくて、飽きちゃうと集中力が続かないってことなんです。だから、当事者意識を持って集中させるっていう仕組みを作る。
仕事に関して言えば、やっぱりちゃんと自分から主体的に。だからこそキャリア自律なんです。夢中になって集中している、フロー状態を作ってもらえると若手はキャリアをグロースさせていきますね。
Q 新人育成3.0が当てはまらない組織ではこの育成方法は効果が出るのか?
田中:私たちが言っている新人育成3.0が当てはまらない組織は、効果で言うとないと思います。実践的にはそれ(新人育成3.0)ができないっていう企業さんはまだあると思う。でもね、そこで変わらなかったら、組織自体が沈むんですよ。だって優秀な人材から抜けていくんだから。
でも、ある責任者はこういうことを言います。それは市場の変化だから、だとか、自分たちの事業モデルがあっていないからだ、と言うんですけど、違いません?
人的資本経営なんですよ、と。人をちゃんとキャリア開発で伸ばせば、事業グロースも後からついてくるんですよ。逆なんですよね。事業を伸ばすために人をアサインするんじゃなくて、人を伸ばしていくから事業が伸びるんですよ。
Q 社内の環境整備が先か、新入社員のキャリアの意識づけが先か?
阿部: 社内の環境が全然追いついていない、という中で、新入社員の方のキャリアの意識づけっていうのをどこまで取り組んでいくべきなのか。環境整備が追いついていないからと言う言い訳をせずに、どんどんできるところから取り組んでいくべきだ、というお話なのかなと感じたのですが。
田中:現実的には、大きな組織改変っていうのはなかなか難しいけど、スモールアクションは必ず続けたほうがいいですね。
客観的でデータドリブンである意味属人的な要素を排して、こういうプログラムを実践したら何%組織内エンゲージメントスコアが2023、2024若手は上がった、っていう風に語らないといけないんですよ。そこにテクノロジーの強みとキャリア開発の、まさに新人育成3.0のフィールドがあるっていうことですね。
小野寺:こういう場じゃないと言えないことですが、配属先から辞めるのを絶対ダメだという風にしてしまうと、キャリアの環境整備としては苦しいかなと思っています。
自分の身近にいるロールモデルを洗い出してみましょうという、という研修をすると、自分の身近にはいい要素を持っている人がいなくても、同期の〇〇の近くにいるんだな、自社にはまだまだ自分のキャリアの可能性あるんだなっと。配属先でうまくいっていない方も、まだまだこの会社内流動はまだあり得るなって感じる機会を、入社半年から一年後くらいから作っておくと、部署では合わなくても自社の中では人的資本を育て続けられる。
今回は、2023年に新卒として入社する私の視点での感想を交えながらセミナーを要約しました。私自身、上の世代の方、例えば私の祖父、両親や大学のゼミの教授と自分のキャリアについて話している時に、時代の変化や世代間での違いを大きく感じます。私は、キャリア自律をして、エンゲージメント高く仕事に取り組みたいと考えているので、それを応援してくれる環境づくりや研修を通して、私の求めている情報や環境を与えてくれるんだな、これからは自分から積極的に情報を取りに行けばもっと自分の成長に繋がりそうだな、と働くことに前向きになれそうです。
田中教授がご指摘されている通り、今こそ研修から経営全体を見直していくタイミングなのかもしれません。
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