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E.V.2023 曲紹介 イスラエル

アーティスト名:Noa
曲名:Unicorn

アニメ「ルパン三世(パート2)」で、銭形警部がテルアビブの空港で現地の警備隊にボコボコにされるシーンがあるのですが、幼少の時分、あのシーンの意味することがよくわからず不可解な国だなぁ…と思ったのが、僕のイスラエルに対するファーストインプレッションです。
銭形がボコボコにされた理由を知った今となっては「無茶すぎるぞ銭形…」という感想しか出てきませんが…。

イスラエルがユーロビジョンに参加したのは1973年。今年を含め46回出場、そして4度の優勝を果たした素晴らしい実績を持つ国です。

個人的には2018年大会のNettaのステージが印象深いですねぇ…。
このステージを見て森見登美彦の「太陽の塔」を連想した方、ぜひ友達になりましょう。
余談ですが…2019年テルアビブ大会でスペシャルゲストのマドンナが行った政治的なパフォーマンスはユーロビジョンの黒歴史として語り継がれています。

…こういう緊張感はユーロビジョンならではと言えます。

毎年レベルの高いアーティストを送り出してくるイスラエルですが、今年の代表アーティストNoaもなかなかの注目株です。
彼女は、若干21歳で既にタレント、モデル、歌手としてイスラエル国内で確固たる地位を築き上げた実力派のアーティストです。
ユーロビジョン2023年大会への出場は、締め切り8か月前から決められていたとのことで、そのことからもイスラエルの本気度が伝わってきます。

代表曲のUnicornもイスラエルの本気感が伝わってくる完成度の高い曲になってます。
若者向けのパワー感のあるポップソングですが、歌詞の随所に母国の歴史否定ともとれるようなメッセージが埋め込まれており、イスラエルの若い世代の感情が透けて見えるような気がいたします。
PVは、そんな若い感性が封建的な社会の中に潜んでいることを示唆するような構成になっています。
曲同様、若者(特に女性)を扇動するような造りになっているのが気になりますが…Noaの多彩な魅力を披露する場としては最適解だと思います。

入念に準備を重ねてきた感のある今回のイスラエル。
ステージでも周到にプランニングされた素晴らしいパフォーマンスをを見せてくれることでしょう。
楽しみです。


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