可愛い肉塊🎀

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最近の記事

熱いお茶を淹れよう

 「好きな飲み物は?」と聞かれたら、多分「お茶」と答えると思う。私はよく家で熱いお茶を淹れる。使うのはスーパーやドラッグストアに売っている普通のティーバッグで、特にこだわりはない。規定の量を守らずにお湯をなみなみ入れる。だいたい緑茶かほうじ茶。紅茶も嫌いじゃないが家では飲まない。この前間違えて買った玄米茶は回転寿司チェーンの味がした。  私が家でお茶を淹れるようになったきっかけは、3年半程前に三重県で伊勢茶の試供品をもらったことだ。その頃(も)、私は仕事を辞めたばかりでプラ

    • 『夢の最悪なトイレ展』

       睡眠改善薬を飲んでも一向に眠れないので、夢に関する馬鹿馬鹿しい記事でも書こうと思う。私は睡眠中に尿意を感じたとき、トイレに行く、もしくはトイレを探す夢をよく見る。そして、私が夢の中でまともなトイレに出会えることはまずない。  お決まりのパターンがある。夢の中で尿意を感じ、トイレを探し回り、見つける。しかし、やっと見つけたトイレの状態は非常に悪い。それでも仕方なくそのトイレを利用する。排尿しているはずなのに全くスッキリしない。もしここでスッキリしてしまった場合はつまりそうい

      • 走馬灯の編集ができるなら

         もし、死ぬときに見る走馬灯の内容を自分で選ぶことができるとしたら人生のどのシーンを入れるだろうかとときどき考える。私がこんなことを考えるようになったのは根深い希死念慮とは何の関係もなくて、前職の先輩が何かの冗談で同僚に「◯◯さんが死ぬときの走馬灯に1コマぐらい僕のこと入れてくださいよ〜」と言っているのを聞いたことがきっかけだ。以来私は人に親切にされたり誰かと楽しい時間を過ごしたりすると「このシーン走馬灯に入れようかな」、誰かに対して腹が立つと「お前なんて私の走馬灯に1コマも

        • 大人の美文字に憧れて

           子どもの頃、大人になれば誰でも大人っぽい文字が書けるようになると思っていた。でも立派な大人と言える年齢になった今の私の字は中学生みたいだ。小学校低学年頃までの私は「字が綺麗」だと褒められることが多かった。ところが、3年生のクラス替えで仲良くなった友達の影響で私は「綺麗な字」ではなく「可愛い字」を目指すようになった。止め、はね、はらいがしっかりした字なんて可愛くない。そんな字プリクラにも書けないじゃん。私はピチレモンを読んだり友達の可愛い字を真似したりして丸っこくて読みにくく

          檸檬

           昔からなぜか妙にレモンに惹かれる。その理由は上手く言語化できない。好きなフルーツはシャインマスカット、梨、いちじく。唐揚げのレモンはあってもなくてもどっちでもいい。レモンサワーも別に好きじゃない。居酒屋で見るレモンには全く魅力を感じない。  私はモチーフや題材としてのレモンが好きなのだと思う。私の好きなレモンに関連した作品をいくつか紹介したい。 ①米津玄師 『Lemon』 これはあまりにも有名すぎて説明不要でしょう。歌詞をちゃんと聴いたことのない人は改めて聴いてみてほし

          花のある生活

           私の人生でまさか自分のためにお花を買う日がくるとは思わなかった。これまでに何かの節目で花束をもらったことはあるが、「私ってこういう色のイメージなのかな。あー、今日一日荷物になるなぁ」と思うだけで嬉しくもなんともなかった。一人暮らしの部屋には花瓶などなく、何か他の容器で代用するほどの気持ちもなくて、束のまま汚い部屋に転がして枯らしてしまうような人間だった。せっかくの綺麗な花束を飾りもせずに枯らしてしまうことへの罪悪感は勿論あったので、花束は少し迷惑なものという感覚だった。

          花のある生活

          記憶力の話

           私は記憶力が良い。そのことを人に話すと「円周率覚えてたりするの?」「徳川十五代将軍全部言える?」などと聞かれることがある。学生時代、暗記科目は割りと得意ではあったが、私が特に強いのはエピソード記憶だ。エピソード記憶とは、個人的な経験に関する記憶のことで、例えば「先週の日曜日は母とココスでハンバーグを食べた」というような記憶がエピソード記憶に含まれる。  私はこのエピソード記憶がとにかく強い。興味の有無に関わらず何でも覚えている。職場の上司や同僚の子どもの名前はたびたび話題