毎日スーパー銭湯に入り浸る身分になるにはどうすればいいのだろう
・平日に休みを取ったとある日、また、奥様になにして遊びたいか聞いてみた。
・前回は「旅行」だったが、今回は「温泉」とこのと。
※前回↓
・このご時世、またなかなか難しことを言うぜ、と思ったがなんとかするのが江戸の華。
・ということで、スーパー銭湯で手を打った。
・せっかくだから朝っぱらから行こうということで、10時に到着した。
・いつもは土日に来るので混み合っているが、平日朝なんてガラガラだろうと思っていたら、駐車場には結構車が止まっている。
・お風呂に入って分かったが、平日の昼間はたくさんのシニアの憩いの場であった。
・ざっと見渡したところ、40代の僕が一番若そうな感じだった。
・さて、温泉は好きだが実質温泉時間は非常に短い。
・毎回、入った瞬間は少しでも長く楽しもうと思うが、10分もお風呂に浸かっているとなんというか暇になってくる。
・外気温との差を楽しみながら露天風呂に浸かるのは楽しいが、やはりしばらくすると暇になってくる。
・それで結局、どう頑張っても30分ぐらいで出てくる。
・対して、奥様は少なくとも2時間出てこない。
・そして、この1時間半の待ち時間が、僕にとってはメインの温泉体験の始まりだ。
・温泉は入り口のようなものだ。
・お風呂から上がったら、休憩所のリクライニング椅子で寝転んで本を読む。
・少し寝た。
・それでも時間が余るから、お食事どころでざる蕎麦をいただく。
・この一人の時間が尊い。
・旅行に行っているわけはないのに、旅行の一部分を堪能できているという非日常感。
・予想通り2時間ぐらいして奥様も出てきた。
・奥様もお食事どころでご飯を食べる間、僕はもう蕎麦を食べたので、その間ずっと「やみつきキャベツ」をボリボリ食べていた。
・実にシニアな時間だなあ、と思う。
・こういうところに歳を取らないと分からない楽しさがある。
・毎日こういう生活をするにはどうすればいいのだろう。
・家に帰り、その夜からずっとそのことばかり考えている。
(end)
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