リレーレビュー企画③ らきるち『絶深海のソラリス』
推薦文
みなさんは『絶深海のソラリス』というライトノベルをご存知だろうか。『このラノ2015』の作品部門では名だたる名作に次いで6位という脚光を浴びておきながらも、その年以降音沙汰がないためにタイトル通り深海の底に埋もれてしまったかのような、隠れた名作ライトノベルである。ソラリスという題からも察せられるSFとしても緻密な世界観と、気づいたら愛しくなっている魅力的なキャラクターたち。そしてなによりドライブ感のある文体から繰り広げられる異形な展開の数々にはページをめくる手が止まらない。わたしは誇張抜きで、本作を読んで泣いてしまった。感動と恐怖にまみれて、救いを求めて。そこまでひとりの感情を動かす物語が、このまま埋もれていていいわけがない。だからちょっとでも掬いあげたかったのだ。この作品を、日の当たるところに。
(月見)
レビュー
どうも、よろしくお願いします。
今作「絶深海のソラリス」のレビューを担当します鳥羽ノラです。 自己紹介も簡単にですが終わりましたのでレビューに入りたいのですが、その前に「絶深海のソ ラリス」作者、らきるちさんへの感謝を述べたいと思います。 らきるちさん。透きとおる水のような世界観、蒼き海のように魅力的な登場人物たち、そして洪水 のような鬱展開の連続、ほんとうにありがとうございまし た。いえ、いえ。別に皮肉を言っているわけではないから。面白かったですから。ここだけは明言しときますね。
「絶深海のソラリス」は面白かったです。
はいっ。じゃあその上で感謝を続けますね! カッコイイ用語が使われる世界を作ってくれてありがとうございます。 おかげで絶深海のソラリスの世界に没入できました。 主人公とヒロインたちの平和な日常を前半に描いてくれてありがとうございます。 おかげで彼女らを好きになりました。 後半であんな惨劇を用意してくださりありがとうございました。 おかげで自分の知らない感情に出会えました。 特に最後のことには特別な感謝をしたいで……
あー、やっぱダメだわ。
これだけ言わせて、死ね。 感情が揺り動かされるかどうかをその作品がすばらしいかどうかの判定基準にするならば、この 作品はすばらしいでしょうね。
それはそれとして、死ね!
まじでクソ! いや別に、さっきも言ったけどおもしろくないわけじゃないんだよね。はらだたしいことにね。 でも。作中全体が悲劇に覆われていて、最後に現れた救いすらも救い足りえないというのはどう なんでしょうね。らきるちさん?
笑えと。笑えと言ってんですかね?ねえ! お前の著者近影をかわいい犬から血まみれの仮面とかに変えた方がいいんちゃうか!
まぁ、別に今んとこ1巻しか読んでないし2巻読んでから全体の評価決めましょか。
「絶深海のソラリス」全体の感想 面白かった。
(鳥羽)