見出し画像

My Creativity interview with Aki

廃棄されるビニール傘を使ってアップサイクルプロジェクトを手掛けるAki(あき)さんのインタビューをお届けいたします。

PROFILE
name: Aki(あき)
occupation: アーティスト
brand: PLASTICITY (プラスティシティ)
2019年専門学校在学中に廃棄ビニール傘をアップサイクルするプロジェクト「PLASTICITY(プラスティシティー)」をスタート。2020年卒業後に活動を本格化する。 環境、動物、人に優しいファッションへの関心を形にした制作活動を続けている。
Instagram(Aki): https://www.instagram.com/aki.s____/
Instagram(PLASTICITY): https://www.instagram.com/plasticity_official/

Q.どんなものづくりをしていますか?

『行き場がなくなったものに命を吹き込むこと』
廃棄されるビニール傘を素材にものづくりをしています。現在は、バッグ以外にも素材を加工して様々なものを作ろうと実験中です。

Q. 行き場がなくなったものをつかう理由

『素材が持つ過去のストーリーの美しさ』
古着と一緒で、誰かの持ち物であった過去があるからこそ、その素材が魅力的に思えるんです。どうせ捨てられてしまうものを新たに使うことに対して、自分の中の透明性に矛盾がなかった。ビニール素材はあくまでもアップサイクルの興味の中での偶発的な出会いでしたが、きっとそんな彼らの持つ背景に惹かれたのだだと思います。

Q. ものをつくり始めたきっかけは?

『ほしいものは自分で作るしかなかった』
私の母はものを大切にする人で、洋服は兄のお下がりを着たりと、出来る限りものを使い回す環境だったことが今考えると良かったのかもしれません。
初めてのものづくりは、読みたかった雑誌を学校のゴミ箱で拾って自分だけの雑誌を作ったこと。それから「まだ使えるでしょ」と母に言われたベッドフレームのデザインがどうしても嫌で、日暮里の生地屋で素材を集めてでかいホッチキスで留めてみたりもしました。「制限」されることで生まれる何かはルーツになっているかもしれないです。

Q. インスピレーションはどこから?

『ダークな一面が見えるもの』
ライトなように見えてダークなもの。優しいようで皮肉なもの。これって、どっちが正しいんだろう。どちらを優先すべきなんだろう。そんなものによくインスピレーションを受けています。
なんでもありな世界だからこそ、自分が感じるままに表現していたいです。

Q.これまでの作品に共通している軸は?

『光と影』
人にも物事にも「光と影」は必ずあると思います。良いことと悪いこと、その2つに分類できないもの。人それぞれの正論があると思うんです。自分たちが作り出した世界は時に致し方ないことがあったり、過ちを犯すこともある。それをどう更新していくか。そんなものが軸になっている気がします。

Q.影響を受けたもの・ことは?

『兄たちの好きなもの』
上に3人の兄がいるため、幼い頃から自然といろんなジャンルの本や音楽に触れてきました。ちょっと大人なもの、挑発的なもの、矛盾しているもの。ずっと「何か考えさせられるもの」と触れてきたことは、今振り返ると自分にとって大切なことだったと感じます。

Q.Akiさんにとって、つくることとは?

『強制的ではない共有』
社会課題の発信力が強い編集者やジャーナリストに憧れもあったけれど、トレンドや流行りを追うのもスピードの速い世界も好きじゃなかったんです。
発信はしたいけど、どうやら私は言葉じゃないみたい。そう気づいてから、モノを通して何かを伝えられたらと思い、ものづくりを始めました。
但しそれは強制的ではない。人は、誰もが自分の心で納得し、感情的になって初めて、何かが動くものだから。発信、というより、共有に近いかもしれません。

Q.制作を始めてからの心境の変化や今後の展望は?

『変わりゆく楽しさと共に』
ビニールとの出会いは偶然的でしたが、実際にバッグを作り始めて以降は、まだまだこれからも素材たちと共にできることがある、柔軟に変わってくれる可塑性の可能性と共に歩む楽しさのようなものを感じています。

Q. 「Osaka Art & Design 2024」への想いは?

『未知なる新たな挑戦』
アートを公共の場で展示することは初めてで、かつライブ感のある華道家の方とのコラボということもあって、わくわくしています。もともと機能や条件を重視すると思考が固執してしまう性格でもあるので、テーマがあるくらいが丁度よいんです。自由に、自分の感覚のままに楽しみたいと思っています。


Akiさんの柔和な雰囲気からは感じさせない、影や不への想い。
彼女が描く矛盾の儚さに、あなたは何を感じ、受け止めるでしょうか。


大阪で開催される過去最大級のアート&デザインの祭典
周遊型エリアイベント
「Osaka Art & Design 2024」@osaka_art_and_design
【全体会期】2024/5/29(wed)-2024/6/25(tue)
【NewMake作品展示期間】2024/5/29(wed)-2024/6/11(tue)
【エリア】梅田、堂島、中之島、京町堀、本町、心斎橋、なんば 他大阪市内各地
【NewMake作品展示会場】阪急うめだ本店 1階
主催:大阪アート&デザイン2024実行委員会


THE GOODLAND (New) MARKET
-日常にある、ごみという名の ”モノ” のこと-

人や環境に配慮した循環型ファッションライフスタイルを提案するTHE GOODLAND MARKETNewMakeのコラボレーションストアが期間限定で阪急うめだ本店にオープンします。
-日常にある、ごみという名の ”モノ” のこと- をテーマにアートな空間で、ユニークなアイデアで誕生した様々なアイテムを紹介します。

THE GOODLAND (New) MARKET
【会期】2024/5/29(wed)-6/4(tue)
【作品展示期間】2024/5/29(wed)-6/11(tue)
【会場】阪急うめだ本店 1階


■NewMakeとは?

NewMakeは、“企業と個人が交わり、ソーシャルグッドなエンターテイメントを創っていくクリエイティブコミュニティ” です。
1つの企業や1人の個人だけでは解決できない多くの社会課題に、規模も立場も異なる仲間と共に取り組みます。
ソーシャルグッドなエンターテイメントを通じて、難しい言葉ではなく、作品や体験を通じて得られる感動を通し、地球に優しい本当の第一歩である「知る」きっかけを作ります。様々な素材を駆使するクリエイター、空間デザインや建築に興味を持つ方々など、幅広いクリエイターが参加しています。
NewMakeコミュニティに参加する


NewMake Instagram はこちら→ @ newmake_official

Director:Mayu Yoshimura
Designer:Yoko Owada
Photographer:Riki Saigo
Writer:Haruna Takeuchi



いいなと思ったら応援しよう!