臨時国会って何?開会までの期間は恣意的 開いても即解散、審議ゼロも
臨時国会召集要求から開会までバラバラ
応じなければ違憲の余地はあるが……
現在、臨時国会が開会中である。会期は
10月20日から12月13日までの55日間だ。
9月27日、立憲民主党や日本維新の会など野党6党1会派の国会対策委員長が国会内で会談し、臨時国会の召集を求める方針で一致した。自民党の高木毅国対委員長に要求を伝える。岸田文雄内閣は2日後の29日、10月20日召集の方針を固め、与党側に回答した。召集要求日から開会までの日数は23日だった。
現憲法の下で臨時国会の召集要求は、芦田均内閣の1948年を皮切りに、今年まで計41例に上っている。召集要求から開会までの日数の最長記録は佐藤栄作内閣での1970年の176日(召集要求が6月1日。開会が11月24日)、逆に最も短かったのは中曽根康弘内閣の86年の7日(同5月26日~6月2日)である。
期間の長さの2位以下は、鳩山一郎内閣の56年の124日、岸信介内閣の57年の122日、吉田茂内閣の54年の118日、50年の113日、49年の110日の3回、池田勇人内閣の64年の108日と続く。次が2期目の安倍晋三内閣での2017年の98日という順であった。
2000年以降だと、安倍内閣の98日の次は小泉純一郎内閣の05年と菅義偉内閣の21年の80日、最短は森喜朗内閣の2000年の17日だ。過去75年間の平均
は64.4日である。