あえて「空気を読まない」 インドの外交交渉術  国益に合致しなければ 土壇場での離脱も辞さず

COP26、土壇場で印中が異議申立

 イギリスのグラスゴーで10月末から11月中旬に開かれた、気候変動対策を協議する「第26回締約国会議(COP26)」。CO2排出量が石油や天然ガスよりも多いとして、石炭を用いた火力発電の規制が最大の関心事となった。最終段階で議長国のイギリスが示した合意案には石炭火力の「フェーズ・アウト(phase out)」が盛り込まれていたが、一部の国がこれに反発、「フェーズ・ダウン(phase down)」に文言を修正してようやく採択に漕ぎ着けた。

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