「草の根楽観主義」とは言えない能天気 心身に及ぶ破壊力と被爆後遺症への理解不足
一体何が可笑しいのか
人間の浅薄さを示しているのではないか
順々にとめどなく、花開くような核爆発とキノコ雲が地球を覆っていく。流れる甘い女性の歌声は、イギリスの国民的人気歌手ヴェラ・リンの「また会いましょう(We’ll meet again)」……。
異才スタンリー・キューブリック監督のアメリカ映画「博士の異常な愛情」のエンディングである。映画が日本で公開されたのは1964年10月6日だった。