子供たちの未来が心配になる総裁選風景 私たちはどこでどう間違えたのだろう
「わしらが担いどる御輿やないの」も遠い話
自民党で始まった新・仁義なき戦い
ジンクスがある。日本でオリンピックがある年は首相が退陣する。笑ってもいいが、現実にそうなってきた。
1964年東京夏季大会で池田勇人、72年札幌冬季大会で佐藤栄作、98年長野冬季大会で橋本龍太郎、そして今回の菅義偉である。
事情は異なる。池田には病、佐藤には長期政権批判と沖縄返還花道論、橋本には参議院選挙大敗などが背景にあった。
菅首相にはどう注釈がつけられるか。新型コロナ対策への不手際と求心力の著しい減退が挙げられるのだろう。仰天させた突然の辞意表明が在任中最大の「サプライズ」だったとは、あまりにせつない。
さばさばしたか、菅首相の顔色が少しよくなった一方で後継レースの号砲が鳴った。