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円高局面とNISA拡充を機に「キャピタルフライト」進展か

■循環的要因で当面は円高でも
ドル高・円安復帰の可能性は大■

 2022年12月20日、日本銀行は長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の下での10年物国債金利の許容変動幅を±0.25%から±0.5%に拡大した。“事実上の利上げ”ともいえるこの政策修正は金融市場にとってサプライズとなり、当日の外国為替市場では1ドル136円台から一時130円台へとドル安・円高が急進。年明け1月3日には一時129円台と、7カ月ぶりの円高水準となった。

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