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「タイラーノミクス」とデフレ突入の中国経済 トップが女性とナンバー2を斬り捨てるワケ シリコンバレーのCEOたちは麻薬漬け


絶大なテイラー効果
中国の輸出価格が3割低下

 FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、米国のトップ・シンガー、テイラー・スウィフトに惑っている。水着のような下着のような(?)舞台衣装に悩殺されたわけではない。彼女が巻き起こした「テイラーノミクス」に戸惑っているのである。

 3月に始まり8月に終わった全米ツアー。テイラーが行く先々で、消費が爆発した。7万人以上を収容するアメフトのスタジアムはどこも超満員。彼女は1つの都市で数日公演する。その間、ホテルというホテルの予約は過去最高を記録し、溢れた客がスタジアムの周りで野営する。その数、数千人。レストランは彼女の曲名にちなむカクテルを提供し、ドーナツ屋は12個入りの特別セットを売り出した。12個のうち10個にアルバムの曲名、1個にはテイラーのサイン、もう1個に彼女の似顔絵がチョコレートで描かれている。1セット63ドル也。ドーナツ屋は1日18時間作り続けても、需要をこなせなかった。

 街の経済を盛り立ててくれたお礼だろうか、アリゾナ州のグレンデール市は一時的に「スウィフト市」と改名し、加州サンタクララ市はテイラーを名誉市長に任命した。

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