―失点続き、一体この人は―「多様性を認め合う」なんて嘘ばっかり このひとは基本的人権にも疎いようで
霞が関官庁と調整し政策判断補佐する人が
とんでもない性差別主義者とは
2023年通常国会は召集からはや1カ月が経過した。昨年相次いだ閣僚らの更迭を引きずり、政権運営に苦悩する岸田文雄首相は、冒頭の施政方針演説で「国民の前で正々堂々と議論をし、実行に移していく」と高らかに謳い、求心力回復を懸けて論戦に臨んだ。
主な論点は、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有と防衛費の大幅増額、それに伴う増税方針という戦後安全保障政策の大転換、原発回帰を明確に打ち出したエネルギー政策の豹変、そして異次元の少子化対策…。どれもが「この国のかたち」を左右する問題だが、野党の疑問に真正面から答えず、逃げる姿勢が目立つ。
しかも、LGBTなど性的少数者への差別発言で首相秘書官が更迭に追い込まれ、長男の祥太郎秘書官が首相外遊時に大使館公用車で観光していたと週刊誌に報じられ、釈明に四苦八苦。序盤戦でつまずいた。児童手当をめぐっては、自民党が「愚か者」とこき下ろした旧民主党政権時代の政策を今になって持ち出し、過去との整合性が問われる事態に。こうした「失点続き」で岸田政権の前途は多難だ。