我は死神なり 世界の破壊者なり 開発者がほぞをかむ前に 生成AIとの取り組み方は

後悔するなら開発するなよ
でも科学技術の発展は止められないのか

　20年近く前、ある官庁の記者クラブに寄ったら、スクラップブックが途切れている。どうした、と若い記者に聞けば「過去記事ならこれで引き出せます」と、本社のデータベースにつながるパソコンを指した。

　今はゲラも画面送りだから紙に触れる必要もない。インクが染みた編集局の洗面所もきれいになった。局内も静かで、紫煙にまみれ怒声が飛び交う光景は絶えて久しい。