「制度疲労」が目立つ習近平独裁 天帝・エリート・企業家も見放す 焦点は22年秋

🔻相次ぐ人災・災害に囁かれる伝説
  天帝の怒りで王朝が交代する

 中国は4月29日、重量22トンの大型ロケット「長征5号」を打ち上げ、中国独自の宇宙ステーション「天宮」の基本部分の運搬に成功した。しかし「長征5号」は地球への帰路が制御不能になり、主要部分が5月9日にインド洋に落下した。

 大都会に落下すれば大惨事になるところだったが、中国はコメントしていない。いずれにせよ中国のロケット打ち上げ技術に「?」がつくこととなった。中国は2017年7月と2018年11月にも長征の発射に失敗している。

 ロケット事故の前の4月12日、中国の航空母艦「遼寧」は、駆逐艦3隻、護衛艦1隻、補給艦1隻を従えて、海南島の東方290キロの南シナ海を航行していたが、電子制御系統の故障で突如動けなくなり、海上に丸1日停船している。この無様な有様は米国の駆逐艦および日本の護衛艦の乗員に目視されている。

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