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【エッセイ】深夜の朗読と話すことが苦手な私(『佐竹健のYoutube奮闘記(2)』)
去年の春から秋くらいまで、ツイキャスやふわっちで『深夜の朗読』というものをやっていた。
きっかけは、耳鳴りに悩まされているフォロワーさんがいて、そのフォロワーさんから、
「耳鳴りがしんどくて眠れないから、佐竹さんの書いてる小説を朗読してくれないか?」
と言われたことがあった。
私の書いている小説が人の助けになるならば、ということで、私は朗読を毎夜することになった。
朗読を続けていて、聴いていたフォロワーさんから、
「ツイキャスでやってみてはどうだろうか?」
と提案された。
試しにツイキャスで『深夜の朗読』という感じでやってみた。
時間は大体30分くらい。その30分の中で、『青空文庫』にある名作から拙い自作の朗読、俳句や川柳を読む今日の一句、そして普通の雑談をこなしていた。調子のいいときは、2枠、3枠と続けていたこともあった。
30分というのは、短いようで長い。朗読したり、話したりしていればすぐに終わる。だが、話題が見つからないと長く感じてしまう。即興でトークができない私は、必死で話題を見つけては、ぎこちない口調でいつも話していた。
不器用なりに配信を続けていたら、耳鳴りで悩まされていたフォロワーさん以外にも、朗読を聞きたい、というリスナーが数人現れるようになった。あまり人は来なかったけれど、そこそこにぎやかで楽しかった。
ある日私のもとにメッセージが来た。その人は親しいフォロワーさんだった。フォロワーさんが言うには、
「明日早いから聴けない」
とのことだった。
(こりゃアーカイブ残した方がいいかな?)
確かに深夜にやっていたら、毎日というわけにはいかない。だから、アーカイブを残しておくことにした。もちろんYoutubeの方にも残してある(2025年には消去済み)。
アーカイブを残すようになった次の日から、そのフォロワーさんから、
「アーカイブ見たよ!」
とメッセージを送ってきてくれた。
こうしたささやかなフォロワーさんの応援メッセージが、ネタ集めや執筆を進める原動力となっていた。
こんな感じで毎日朗読と雑談配信をやっていたのだが、気づいたことが一つある。私は配信に向いていないということだ。
YouTubeやニコニコの動画では、あらかじめテーマを決めて原稿を書いたり編集をしたりするから、それをそのまま読むだけでいい。だが、配信となってくると、動画と同じようにできなくはないが、難しい。毎日となると、かなり難易度が上がってくる。特に頭の回転が人よりも鈍くて、トークスキル0という私のような人間は特にそうだろう。
こうしたこともあり、毎日配信するのを辞めた。苦手なことを続けてもすぐに限界がやって来るし、何よりも精神衛生上良くない。なので、現在『深夜の朗読』は、私の気が向いたときだけやっている。
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