いじめ経験の末の自殺未遂
前回のいじめの記事の番外編のような記事。
本気で自殺を考え、実行した日のこと。
小学校6年生。その時の私は学校ではいじめを受け、家に帰れば子どもに無関心の父親、仕事しながらの家事育児で毎日不機嫌でヒステリックな母親、マイペースに暮らしていても友達の多い妹(完全に私の嫉妬)の住む家の二つの世界しかなかった為、安心できる世界がなかった。
今でこそ、不登校も一つの選択肢であるという認識やサポートが広がっているが、当時はそんな制度もなく、仮にあったのだとしても私の両親が理解するはずもなく毎日地獄の日々をやり過ごしていた。
ある日、その日は学校へ行きたくなく、仮病で休んだ。
母はパートへ行き、昼間一人になった時にふと、絶望感でいっぱいになった。
『いじめが辛い。わかってくれる家族もいない。学校へ行けなくて勉強も追いついていない。この先もずっとこのままだ。何も希望がない。死にたい。死なないといけない』
衝動的に、その場にあったこたつの電源コードを首にくくりつけ、力づくで自分の首を絞めた。
当然、苦しくなり咳き込んだ。
今考えると、小学生が自分の力のみで首を絞めても死なない事は明確だ。
馬鹿げた事をしている、と笑われるかもしれない。
しかし当時の私は大真面目に『死のうとして』その行為を行ったのだから、自殺未遂だったといえると思う。
現在でも、いじめによる子どもの自殺は後を絶たない。そのニュースをみるたびに当時の自分を重ね、胸が痛くなる。
子ども同士の喧嘩、子ども同士のおふざけ、と甘くみてはいけない。
大人が思うより、何百倍も陰湿ないじめが繰り広げられている。
そして大人になってからも当然のようにいじめは存在する。
私自身も、社会人になってからもいじめを受けている。
どうしたらこの負の連鎖がなくなるのか、考えても考えれも分らない。
今、いじめを受け辛く悩んでいる学生へ伝えたい。
今、学校と家の往復でそこしか居場所がなく絶望感でいっぱいだと思う。
どうか、他にも安心できる居場所を作ってほしい。
ネットの中でも良いし、信頼できる担任以外の先生や習い事の先生でも良い。
匿名で相談にのってくれるところもたくさんある。
自分の辛い事を話すのに抵抗感があるのはとてもよくわかるけど、少し話すだけでも、きっと楽になると思う。
そして、悪いのはいじめているやつらで、いじめられているあなたではない、この事だけは頭にいれておいてほしいと願います。