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突然の、大崩壊。



体が、狂った。

今週、序盤のお話。



大元の原因は、仕事。


「なんとかしなきゃ」を
たっぷり抱えたまま休日に入った。

その日はよく寝付けず
早く目が覚めたから、
朝のジムを終えた後に
日の出を見に近くの海岸へ。



悩んだら、海。
もやもやしたら、海。

そういえば若い時は
いつもそうしてたことを
思い出した。



お気に入りの音楽を聴きながら
太陽をしっかり浴びて
いろんなものを浄化してたら
一人の男性に声をかけられた。



しかし
よくがっつりイヤフォンして
チョコ食べながら
一人でぼーっとしてる
怪しい人間に
がっつり声をかけられるな。


そんな勇者が目の前に出現。
外国人、マルク氏。



こういう一人の時間を
邪魔されるのは正直苦手だ。

だけどたまには悪くないな、
なんて思ったり。


しかししばらく話を聞いてると
なんだか様子が悪い。

おー、なるほど。
って、宗教の勧誘じゃねぇかおい。



結局、トータル32分を奪われる。

一瞬でもあなたに
心を許した瞬間を返してくれ。


宗教に対して別に偏見はない。

各々自分が信じたいものを
好きに信じてればいい。

だけど今回勧誘を受けた団体には
少し苦い思い出がある。


当人たちは本気で人の心を救おうとしている。
良いものを良いと勧めてるだけ。

だけど自分からしたら
否定され、漬け込まれた。

という印象しか持てないようなことが
過去にあった。


800gしかなかった
スーパー未熟児がたくさんの人に
救われた輸血の話をすると
あからさまに表情を変え
(まぁ追い返すためにわざと話を出したんだけども)

母が亡くなったと聞けば
あからさまに訪問回数を増やしてくる。


この話をマルク氏に
してやろうかと思ったけど、
なんとなくやめた。

目の前にいる相手の気分を
害していい理由はどこにもない。



やっといなくなってからも
しばらくぼーっとしてた。


もともと抱えてた
仕事のあれやこれやに加えて
母親のこととか
昔からよく勧誘されることとか
いろんな記憶が引っ張り出されてきて
猛烈な「悲しい」「虚しい」に襲われた。


そうでなきゃいけない。

そうありたいと
コーティングしまくって
見て見ぬふりをしてきた
自分の弱さと未熟さを
完全に思い出してしまった。


大したことではない。
誰になにをされたわけでもない。

ただこの出来事をきっかけに
何かが少し確実に崩れた。



帰宅してからは
とにかく掃除をした。

掃除、断捨離は
自分の中でなんか調子悪いなって
感じる時に行う心を整えるというか
ストレス発散の一種。


とにかく掃除して、いろんなもの捨てて。

だけどいつもと違って
全然気分が晴れない。


何かを食べる気にもならない。
眠気を感じて昼寝をしたくなるけど

「寝たら知らぬ間に明日が近づく」
そのことがものすごく嫌だった。


お買い物だけ行って
結局特になにもせず夕方を迎え
開けていた窓を閉めようとした瞬間、
猫さんの手を軽く挟んでしまった。

「ギャッ!!」という声とともに
ダッシュで逃げていった。


その姿を見て
ごめんという感情とともに
何かが崩壊したように
涙が溢れ出た。

自分でもよくわからない。
なにが悲しいわけでもない。
でも止まらなかった。


よくわからない状態から
逃避したくてその後はしばらく
お酒を飲みまくった。

結局7本飲んだかな。
結構強めのものたちを。


翌日は当然二日酔い。


こうやって人は
心を崩していくんだなっていうのを
経験した一日な気がした。


自分の中に存在してる
大人になりきれてない子供の自分が
表面化したような一日だった。


ものすごく疲れた。



今なら少し、
母親の気持ちがわかるような気がする。

自分なんかより
もっと孤独だっただろうな。


自分の場合はもう「物理的に」頼れる人がいない。
家族がいない。存在してない。

だけど母親の場合は違う。


手を伸ばせば届く距離に家族がいたのに
助けてもらえなかったんだもの。

邪魔者お荷物扱いされて
話もまともに聴いてもらえず
何度も病院に突っ込まれてさ。



母親が亡くなってから
しんどいことがたくさんあった。

その度にどれだけ辛かったか
母親が感じていたものを
体験させられてるんだろうなって
思ってる。




自分は、心の病気にはならない。
って思って生きてる。

ならないって決めてるから、ならない。




この考えが自分の中になかったら
確実に心が壊れてた。


疲れて食べる気が起きない。
食べてないから運動する気にもならない。
自己肯定感激減。

眠れない。笑えない。


いちばんよく理解してたつもりでも
生きる上で必要なことを疎かにすると
ちゃんとこうなるらしい。

数日経って、やっと落ち着いた。


弱さを見せるのが苦手。
人に頼ることが苦手。

「助けて」と言えない性格。

すべてが完全に母親譲りで
なんだか笑える。


あまり良いことじゃないとはわかってても
それでも自分は変わらないはず。




今回の出来事で
自分の中にある「弱さ」を
おもいきり突きつけられた。

いろんな意味で、いろんな角度から。


人の優しさが、怖い。

自力で乗り切らなきゃいけない
環境に身を置いていないと
また自分が崩れることに耐えられない。

とにかくなんでも
もうこれ以上なにも失いたくないんだはず。
だからなにも手に入れない。

自分が本当に望んでることなんて
ずっと前からわかってる。


でも多分、自分にはこの生き方しかできない。
今のところは。

ほんとうに弱くて、複雑で、わからない。
たまにうんざりする。



そんな数日前のお話。

今回の出来事にはどんな意味があったんだろうか。
きっとまた何かに繋がるんだろうな。




そんな感じ。




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