【MIND】小さな約束が育てる、大きな信頼。
小さな約束を、守ること。
それは一見、目立たず、
影に隠れた行いに思えるかもしれない。
朝、目覚ましが鳴る時間に
起きると決めたけれど、あと5分、
10分と手を伸ばしてしまう瞬間。
友人との約束をつい流してしまったとき
自分との約束を先送りしたとき。
何も起こらないようでいて
私たちの心の深いところに
見えないしこりを残す。
反対に、小さな約束を守る積み重ねは
自分自身への信頼感を育てる。
たとえば、食事をしたら
使い終わったお皿をすぐに洗うこと。
わずかでも寝る前には
ストレッチをして身体をリセットすること。
誰に見えずとも
そうした約束を果たした時、
「やるじゃん」というポジティブな感覚と共に
自分への信頼が少しずつ育まれていく。
周囲の人との小さな約束も同様。
「必ず会いに行くよ」
と、言った言葉を形にすることは
相手の人生だけでなく
自分自身にも影響を及ぼす。
先日。
和菓子作りを副業としている友人が
近所の道の駅に
商品を置かせてもらっていると聞いて
買いに行ったときのことを思い出す。
「今度買いに行くね」と、軽く交わした約束。
日々の忙しさに流されずに
数日後に実際にその場へ向かい
その和菓子を手にしたとき、
自分が守った「小さな約束」が
ほんの少しだけでも彼女の人生に
寄り添えたのだと嬉しくなった。
自分が守ったその「小さな約束」が
相手への応援メッセージとなる。
自分一人ではなく
周囲と紡いでいく小さな行動が
誰かの未来に響くのかもしれない。
果たす気もない軽い口約束を
たくさんしてきた過去があるからこそ、
少し大袈裟かもしれないけど
そんな気づきと反省があった。
小さな約束ごとを、ちゃんと守ること。
それは目に見える結果ではなく、
自分と自分の周囲への信頼を積み上げる行動だ。
誰もが完璧である必要はないけれど、
小さな約束を守り続ける日々が
自分との信頼関係を
より確かなものに変えてくれる。
それが自身を肯定する力になるのだと
自分は信じている。
そんな感じ。