うそ。人間のふしぎ。
どうしては人は、
ときにものすごくどうでもいい嘘を
さらっとついてしまうのだろうか。
見栄とか
世間的に「やさしい嘘」といわれるものとか
そういう感情による意図的な操作は
すべてなにもなくて、
ほんとうにものすごく
どうでもいいこと。
午前中なにしてた?とか。
その靴、買ったの?とか。
あげだしたらきりがないような
日常でよく遭遇する
なんてことない質問に対する
反射的な回答。
口から飛び出た瞬間に
「あれ、
今どうして嘘ついたんだろう?」
と亜光速で我にかえっては
特に誰に迷惑をかけることも
言ってはいないけども、
ほんのりとした
罪悪感に襲われる。
変なの。
たまにものすごく
人間てめんどくさい。
とくに自分が。
まぁ、言うほど嫌いではないけども。