#ネット歌枕発掘プロジェクト、3月14日から開始!ネット歌枕を入れて、TikTokに短歌を投稿しよう
近年、SNSを中心に「短歌ブーム」が起きています。
5・7・5・7・7の31文字で表現する短歌はSNSと相性がよく、
Z世代を中心に投稿数が増え続けています。
角川文化振興財団とショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」協力の元、ネット世代へ短歌の魅力を広めるべく「ネット歌枕発掘プロジェクト」を開催します。
■ネット歌枕とは?
「歌枕(うたまくら)」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、学校では、「伝統的に和歌によく詠まれる地名」という意味で習ったのではないでしょうか。しかし、本来の歌枕という言葉にはもっと広い意味があります。
本来の歌枕とは、フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科の谷知子教授によると「一首の歌の中で一定の共通のイメージを持ち、歌を詠むための重要な歌語」を指していたのです。さらに分かりやすい言葉で表すと、和歌における「お題としてのキーワード」のようなものであるとも言えるでしょう。
現代では、和歌や歌枕は学校でも習う高尚な伝統文化に思えますが、古代の人々にとっては、もっと暮らしに身近な娯楽やコミュニケーションツールであったはずです。
現代の代表的な娯楽であるネットの中にも「お題としてのキーワード」としての古代の「歌枕」に相当する文化があるはずだと考え、人気ショートムービープラットフォーム「TikTok」の中で自然発生している流行語に着目しました。「なぁぜなぁぜ」や「チグハグ」や「千円ちょうだい」や「きゅんです」などです。これらは“現代における歌枕”と言えるのではないでしょうか。
これらを「ネット歌枕」と名付け、ネット世代への短歌の普及活動として、「ネット歌枕」を使った短歌を募集しています。
■「ネット歌枕発掘プロジェクト」概要
開催:2024年3月14日から4月25日までの6週間
歌人で俳人の堀田季何(ほった・きか)さんが監修を担当。1週間に一度、ネットに投稿された短歌の中から、「ネット歌枕」というテーマに相応しい現代的な短歌を選出します。
TikTokではこのプロジェクトに合わせて短歌投稿用の専用フォームを作成し、#tanka と #ネット歌枕 の特設ページを開設します。
ネット歌枕アンバサダーとして西村博之さんが就任し、毎週、自らネット歌枕を使った短歌を一首詠み、ネット上で発表します。開催期間に、西村博之さんのXのアカウントから、突然オリジナルの短歌がポストされても驚かないようにお願いいたします。
人気若手歌人の青松輝(あおまつ・あきら)さんが、堀田季何さんのアシスタントとして、ネットに投稿された短歌の作者とのコミュニケーションなどをSNS上で展開し、このプロジェクトを盛り上げます。青松さんは西村博之さんへの短歌指導も担当します。
このプロジェクトの内容については、角川「短歌」2024年4月号(3月25日発売)でも紹介されるほか、プロジェクトで選出された作品と、プロジェクトで選出された「ネット歌枕」の一覧、および開催期間中に紹介させていただいた作品と、その中からの選ばれた最優秀作品について、角川「短歌」2024年7月号(6月25日発売)で発表いたします。
また、このプロジェクトで紹介させていただいた短歌の作者の方へは角川文化振興財団とTikTokより記念品を贈呈いたします。
■スケジュール
2024年3月14日(木)〜4月25日(木) 「ネット歌枕発掘プロジェクト」開催
3月25日(月) 「短歌」2024年4月号にプロジェクト紹介記事掲載
4月26日(金)〜 最優秀作品の選考
5月25日(土) 最優秀作品の発表
6月25日(火) 「短歌」2024年7月号にプロジェクトの結果について特集記事掲載
■投稿のルール
●TikTokまたはXに「#tanka」(必須)、「#ネット歌枕」(任意)をつけて投稿!
●短歌には「ネット歌枕」に相応しいキーワードが入っているものとします。
「なあぜなあぜ」、「チグハグ」、「ポケットからきゅんです」、「猫ミーム」など、ネット上である程度の知名度があれば、どのようなものでもかまいません。
●まずは字余り、字足らずなどあまり気にせず詠んでみましょう
※ハッシュタグ「#tanka」のみがつけられた短歌は、本プロジェクトに参加する意図のないものも含まれますが、作者の了承を得られたもののみ選出いたします。
■各賞と記念品について(予定)
開催期間中に毎週紹介される「今週の一首」1名(全6週間)
・ 「短歌」2024年7月号掲載
・ Amazonギフト券2万円
・ TikTokオリジナルグッズ
最優秀作品 1名
・ 選出された作品の額縁付き書(揮毫 堀田季何)
・ 「短歌」2024年7月号より1年間分
・ Amazonギフト券10万円
・ TikTokオリジナルグッズ
次点 若干名
・ 「短歌」2024年7月号より1年間分
・ Amazonギフト券5万円
・ TikTokオリジナルグッズ
■監修・選者・アンバサダープロフィール
堀田季何
歌人、俳人、文芸家。短歌は、春日井建に師事。現在、歌誌「短歌」同人、俳誌「楽園」主宰。歌集に『惑亂』(書肆侃侃房)、句集に『亞剌比亞』(Qindeel)、『星貌』(邑書林)、『人類の午後』(邑書林)。芸術選奨文部科学大臣新人賞、高志の国詩歌賞、日本歌人クラブ東京ブロック優良歌集賞、石川啄木賞。2023年4月に『俳句ミーツ短歌』(笠間書院)を刊行。日本文藝家協会、現代歌人協会、日本歌人クラブ各会員。
https://twitter.com/vienna_cat55
青松輝
歌人。1998年生まれ。東京大学Q短歌会に2018年から2022年まで所属。「ベテランち」「雷獣」の名義でYouTubeでも活動。2023年8月に第一歌集「4」(ナナロク社)を刊行した。
https://twitter.com/_vetechu
西村博之/ひろゆき
元2ちゃんねる管理人。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。現在はフランス在住。
https://twitter.com/hirox246