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【アルバム紹介】FUJIN CLUB / 婦人倶楽部(2014)
はじめに
本日はこちらのEPを紹介します。
Spotify以外の方はこちらから。
婦人倶楽部は佐渡島で結成された婦人(?)5名のグループ(http://fujinclub.fun/)。公式サイトやアルバムのアートワークなど、ゆる~い雰囲気がよくて聴いてみました。
日々の暮らしをそのまま切り取りました、というような雰囲気の楽曲だろうなと思って聴いてみるとそうではなく。削ぎ落とされて洗練されているな、という感想です。繰り返し聴くとそういう格好よさが顔をだすようです。
曲紹介
FUJIN CLUB
表題曲。声がよくて可愛らしい曲調と歌詞。なのですが、リズムはなかなか崩していて、いいバランスです。サビの一瞬入るコーラスのタイミング好みです。楽器がたくさん入っているのも好きなポイントで、バラバラのサンプリングが噛み合っていく様がいい。
MVも公開されています。映像を見る限り、本当に婦人で構成されているようです。
しまうた
透き通った空気。はじめに書いた通り、聴く前は歌詞を歌うストレートなポップス、日常に視点をおいた曲なのだろうとばかり思っていたので驚きました。FUJIN CLUBとは対照的で、浮遊感・緊張感のある曲です。「しま」の響きが美しい。やっぱり声が良くて、ずっと聴けるタイプの曲かなと思います。
家事の音楽
とうとうインストです。明るくて可愛らしい音色なのはそのままですが、構成はテクノミュージックそのものというか、フレーズの差し引きで進行していきます。現実の(ズタズタの)家事というよりは映像の中の演出としての家事の様子が表現されているようで、どこか劇伴っぽさがあります。が、BGMとするならもうすこし展開が抑え気味になる気もして。このくらいの楽曲ってちょうどないのかもしれない、などと思いました。
おわりに
題やアーティスト名にそぐわぬ(?)カッコいいEPでした。普段は音圧至上みたいな聴き方をしており、探して自分から聴くことはなさそうな楽曲でした。Spotifyのサジェストでまた一つ得をしました。
あとがき
以下、プロデューサーの佐藤望さんがplantarという名義で先日リリースされたアルバム"Forest, Sea, Harmony"です。なるほどこの人が書いたんですね。