その時【逆だ】と思った。

7月20日に日刊サウナというWebサイトをスタートさせます。

月刊サウナというフリーペーパーをもう数年(以前は湯きちマガジン)発行していますが、スタートするときに、その筋の方からいくつか助言をいただきました。

まず、スーパー銭湯という規模の小さい世界で、そんなに情報があるのか?だいたい採算とれるのか?紙媒体はコストかかりすぎて金にならない。

まあ、だいたいそんなこと言われました。
そして、まあそうだろうとも思いました。
そういわれるだろうと。

でも、【逆だ】と聞きながら思ったんです。

スーパー銭湯って市場規模が小さいから面白い。実は大手がスタンダードを作ってしまう世界でもない。

新卒なんてほとんど居ないから、前職を生かして色々なことを知ってる人がいて面白い。つまり、特殊な発想や技術を持った人が多く、広がりの可能性は高い。

また、社会に合わせて土日以外休みたくなる人達ではない。そこにちょっとした反骨心も見えるわけです。

何より温浴人の不思議なところは、ワンランクギラギラを落としたところのシンプルな気持ちなんです。スーツって、商売の嫌らしさを隠すもの。「こんなにびっちりネクタイ頭髪スーツをビシッと決めてるでしょう誠実そのもの!」っていうのこそ怪しい投資話持参するわけですよ。どうもやっぱり世の中スーツ着てるとギラギラしてしまうのですが、我々はせいぜいスラックスや短パン、制服、なんなら裸足。気にするのは塩素がはねた短パンくらい。

温浴人は心の通気がいいですよ。

そんな人達だから面白い。

そんなわけで、月刊サウナは共感していただいた方々がいらっしゃって、制作して、印刷して、店舗に配布されて、次の段階としてwebで日刊サウナ温泉ブランチをスタートします。

それは、紙面で伝えきれない「サウナに関わる人々の今、気持ち」を全国から伝えてもらいたい。直接、その時の鼓動でリズムで言葉を綴って欲しいと思ってます。

月刊サウナ温泉ブランチは無くなりません。
毎月26日温浴施設に設置され、会いに行くフリーペーパーは多分給料日に行くスナックのママです。今日はどんなつまみが出るのか、先月の話はどうなったか?

日刊サウナ温泉ブランチは多分毎日届くサウナ世間話。30人のあらゆる職業、各地の書き手が、ちょっと聞いてよとあなたに迫ります。

美しくもカッコ良くもないかも知れませんが、サウナ生活の一文をお送りいたします。

月刊サウナになる前、湯きちマガジン創刊前に言われた言葉に今ならこう返事します。

温浴は狭い世界ですが、狭い分だけ深くて、そして濃くて、深みにはまりますよ。

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