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履物には2種類しかない話

履物の新ブランドをつくるmuneです。
新ブランドでつくる「履物」の商品政策。

何を売るかについてよくよく考えたとき「そうか、履物って2種類しかないんだ」という結論に至りました。

それは遠くへ行くために作られた履物と、そうでない履物です。
このたった2種類。

そして誰もやってない牌を取りに行くなら、遠くに行かないときの履物。
つまり「近距離」専用の履物一択です。
稀に見るブルーオーシャンです。

■履物は大別すると2種類しかなかった


木を見て森を見ず。これまで実家の生業であるヘップサンダルのことばかり考えていました。
けれども一度、広い視野で履物を分別してみることにしました。
履物や靴の種類ってなにがあるだろうと。

・スニーカー
・革靴(ドレスシューズ)
・ブーツ/長靴
・ヒール
・サンダル

現代に生きるぼくたち私たちが履いてる履物って大体こんな感じではないでしょうか?
細かく分類すればきりがないですが、殆どの履物がここに収まると考えています。あるいはこの組み合わせとか。
(例:ウェッジソール サンダル=ブーツ+サンダル)

■遠く行くための履物

本来、靴はそのカラダを遠くへ、そして安全に運ぶために作られました。至極当然、先ほど挙げたスニーカー/ブーツ/サンダルはそのための履物です。

・サンダルに関して補足

アウトドア用のサンダルは元々、登山やトレッキングで用いるギアとして開発されたもの。海などで履くビーサン、シャワーサンダルは浜辺や船上を安全に歩くために出来たものです。

・革靴(ドレスシューズ)とヒールは?

こういったドレスシューズって元々、貴族とかやドア to ドアで生活をする人が本来履くものでした。つまり履いてる本人は歩かないけど、(遠い)外出先でドレスアップするために履くものですね。

■そうじゃない靴

「いやいや、靴ってそうじゃね?ぜんぶ遠く行くへために最初から作られてるだろ?」と思ったあなた。

たしかに!笑

けど玄関先で何履いてますか?ベランダで何履きますか?コンビニ行くときは?

考えてみると「ご近所履き専用」の履物ってほとんどないんですね。(ヘップサンダルを除いて)

みんな何かを近所履きに代用してるんです。
けど昔は「ご近所履き」があった。
実家に帰ったとき、勝手口とかに置いてませんか?
「庭履き」とか「ツッカケ」と聞いてピンとくる方もいるかも知れません。

(そう、それがヘップサンダルです)

ご近所専用履物って昔はあったんですよね。

■ブルーオーシャンは1択

売ってないんです。「ご近所履き」のサンダル。特にちゃんとしたのが。だからみんな代わりにビルケンシュトックや夏場に履くビーサンで代用したりする。ビルケンは本来、室内履きの医療靴。ビーサンは海で履くもの。

あるいはクロックス。あれって実は意外と高くて、4,000〜6,000円くらいするんですよね。だからみんな、本物じゃなくて「クロックスみたいなやつ」を300円とかで買うんです。

■履物は2種類だけだった

履物を改めて見つめ直してみると、みんな遠くへ行くときの靴ばっかりを選んでいました。それもそのはず。近距離専用=「ご近所履き」ってここ半世紀近く、もまともなのが売ってないんです。だから夏場に履くサンダルとか、何かしらで代用している。あるいは安物とか。

ライフスタイルにこだわりたくても、丁度いい「ご近所履き」は売ってない。

ヘップサンダルは1950年代半ばにできた「ご近所履き」の総称です。古き良き時代に作られたこの履物を現代にリブランドさせます。
ブルーオーシャン、ブッチぎります。


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