【82点】[アルコ&ピース]M-1グランプリ2021 3回戦 【漫才レビュー】
[アルコ&ピース]
平子祐希さん/酒井健太さん
『魔女になって宅急便をやりたい』
酒井さんの「魔女になって、誕生日の子ウサギにくるみのケーキを届けたい」という漫才コントのフリに対して、漫才コントに入らずに、平子さんが「いい歳して何言ってんだ」と説教を始めるという展開。
ファンにはお馴染みの「忍者フォーマット」そのままの展開に、お笑いコア層からはフリの時点で笑いが起こる。
オチを含めた展開の既視感は強いものの、途中途中のワーディングやしっかりと空気を作る演技力は流石。横綱相撲と言える、安定したパフォーマンスを見せた。
「忍者フォーマット」は、ハライチやキュウ、ミルクボーイといった芸人が生み出してきた様々なフォーマットの一つと言えるレベルに完成されているが、他にもいろんなネタを持っているアルコ&ピースが、「3回戦まで来て、あえてここで忍者フォーマットをやる」ということ自体が、高度なボケとして成立しているため、この点は評価するべきである。
3回戦で忍者フォーマットを見せた、というフリが出来ているので、
準々決勝以降では、この「忍者フォーマット」をやると見せかけてやらない、という裏切りを見せるのか、このフリをどのように活かすのか期待したい。
<総評>
ネタ構成:16/20
巧さ:17/20
インパクト:16/20
ウィット:16/20
分かりやすさ:17/20
総合得点:【82】
※サムネに使用している写真はM-1グランプリ2021公式HPより使用。