【78点】 [鬼としみちゃむ]M-1グランプリ2021 3回戦【漫才レビュー】
[鬼としみちゃむ]
しみちゃむさん/鬼沢さん
「Twitterの裏垢」
鬼沢さんのTwitterの裏垢の話を軸に、なぜ裏垢を作ったか、どんな内容なのかの説明でネタが進行していく。
「見て分かる通り、ここからちょっとだけ我慢の時間になります」
という、抜群のつかみから入り、会場の温度を上げる。
インパクトのある外見による「出オチ感」をつかみでしっかり回収できていて、言い方も間も完璧。
「女子高生の裏垢を作って、自分にDMを送る」、
「その友達のアカウントも2つ作っている」という流れから、
「やってるうちにその3人は意思を持って勝手に動くようになった」というボケの展開は見事で、これに対する
「手塚治虫しか言っちゃダメなやつ」というツッコミもウィットに富んでおり素晴らしい。
ここから3人のパーソナリティの紹介になるが、ボケとボケの感覚が一定なのと、ツッコミ側で笑いが作れなかったため、終盤にかけては若干のしりすぼみ感はあった。
全体的にツッコミがただの進行になっており、
ラストのボケに対するツッコミも、ただボケを説明するにとどまっていて、分かりやすさを重視した結果かもしれないが勿体なさを感じる。
<総評>
ネタ構成:15/20
巧さ:15/20
インパクト:17/20
ウィット:16/20
分かりやすさ:15/20
総合得点:【78】
※サムネに使用している写真は、M-1グランプリ2021公式HPより使用。