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1日1マッサージ!【コミュニケーション力を育てる】

触られることを苦手とするお子さんは意外と多い!と感じることはありませんか?
触られることが苦手だと、手を繋ぐことを嫌がって走り去ったり😂、逆に特定の触り心地を極端に好んだり、なかなか目が合わないなと感じたり。
椅子に座るのも苦手な場合が多いのではないかと思います🤔

どう対応したらよいか、その一つのヒントが触覚の感覚統合にあります❤️


1 ねらい

マッサージによりスキンシップをはじめとした触れ合いに慣れ、心の働きとしての共感性を育てることを目的としています。

スキンシップを拒否するお子さんは、愛着が形成される3歳くらいまでの間にも触覚防衛反応が働いてしまうために、同じ物に視線を合わせたり、表情から気持ちを知ったりする共感性の発達が阻害されやすいです。

そのため、自分と他者との境界も不明確になりやすく、急に人のものを取ってしまったり、その時の他者の気持ちが分からないなどのコミュニケーションにおける問題が発生することも。

そこで、本来アタッチメント形成時に得られる共感性を育てるためにマッサージを取り入れていこうというわけです☺️

ただ、問題なのは、そもそも触覚防衛反応があるお子さんにとって、マッサージができるのだろうかということですよね。
はじめは何をされるのかわからず拒否してしまうと思いますので、スモールステップで触れ合いを進め、はじめはできなくても大丈夫🙆‍♀️くらいの心持ちでとりくんでいくのが👌です☺️
次の項目で詳しく触れ合いの進め方を説明していきますね。

楽しい触れ合いが対人関係を育む!


2マッサージへの進め方

マッサージなので、最終的には寝転んでうつ伏せになって背中をマッサージするイメージです。

でも、触覚に過敏性があるお子さんは特に
 • 目に見えない場所を触られることが怖い!
 • 触られるのが怖い!
 • そもそも楽しくない!
と初めはマッサージを受けることが難しいですよね。

スモールステップで数日かけてマッサージに移行していきましょ☺️

最初は、自分で触ることから。

人に触れられることは苦手でも、自分で触ることはできることが多いので、手遊びの「あたまかたひざポン!」や「大きな栗の木の下で」などで自分を触る練習をしてみましょう。

二つ目は、「頭はどこかな?」と考えさせて一緒に触ってみる。

考えながら触ることで、識別感覚が優位となり、触られることへの拒否反応を抑えることが期待できます。
一緒に触れて、「頭はここだね、合ってるね!」と楽しく答え合わせをするように触ると、より効果的❤️
楽しいを共感していくことが大事な過程でもあるのです。

三つ目は、自由遊びなどの時間を通して、触れる時間を増やしていくこと。

特に触覚の防衛反応があるお子さんの場合は、
 •心臓から遠い場所(手や腕など)から触る
 •触れる表面積が広くなるように触る
ことが大事!
拒否反応が出にくい方法で進めていきましょう☺️

拒否反応が出にくいところを探してあげて。


四つ目は、毎日同じ時間でマッサージの時間を作っていくこと。


マッサージの時間が嫌にならないように、無理強いは禁物!
毎日繰り返し優しい言葉がけをしながら優しく触れ、楽しく心地よい時間であることを知っていけるようにサポートしてあげてくださいね。

3まとめ

触覚の感覚を統合していくことは、自分以外の他者がいること、自分との境界を知ること、他者の気持ちを知ることなどコミュニケーションの基盤の発達を促すことにつながります。

また、共感性が育ち、同じものに注目できるようになると、座って落ち着いて保育者、療育スタッフを見つめ話を聞くことができるようになり、集中できる時間が増えることに繋がっていきます👍

触れ合いの心地よさ、共に同じ物を見て同じ感覚を共有する時間を過ごすことの楽しさを知り、少しずつ周囲の世界へ興味が湧くきっかけとなるよう、ぜひマッサージを取り入れてみてくださいね☺️

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