【夜宵★紀行】マツタケをもとめて①
◆ ツレの野望
「一度ちゃんと食べてみたいんだよね、マツタケ。」
言い出したツレ。
出た。
「一度〇〇したい」は、ときたま出てくるツレの野望である。
「ここ。どうかなぁ。高いけど。」
「宿はここ。3,000円で泊まれるんだよ。でも朝ごはんが売りみたい。」
すっかりお膳立てされている。
高いけどマツタケならこんなもんか。
3,000円の宿って怪しいけど、朝ごはんがおいしいならまぁいいか。
運転はどうせツレだしね。
承諾すると、あれよあれよと決まっていった。
マツタケの旅、始動である。
◆ドライブ
約3時間ほどのドライブ。
BGMはGLAY。
2009年のBEST ALBUM『THE GREAT VACATION VOL.1 ~SUPER BEST OF GLAY~』と『THE GREAT VACATION VOL.2 ~SUPER BEST OF GLAY~』だ。
何度聴いても『HOWEVER』はいい。
聴き入っていたはずなのに、気付けば舟を漕ぎ始める夜宵★。
「おい!」
運転してるツレが小突く。
「目つぶってただけだよ。」
と夜宵★。
(いけねーいけねー)
この繰り返しであっという間に到着した。
◆ いざ
それは長野県上田市にある「二幸園」である。
地元の前橋より冷える。
何割か紅葉も進んでいる。
中高年以降の家族連れで店内は賑わう。
お金を持ってる人はいるもんだな。
事前にコースを予約してあったので、席に着くや料理が運ばれ始めた。
土瓶からシュンシュンと特有の香りが立ってくる。
天ぷらや焼きマツタケは口に入れるとダイレクトに香りがくる。
歯触りは、エリンギのような「プリ」ではなく、やわらかめの感触である。
一噛み一噛み、鼻腔に広がる香りを確かめながらゆっくり味わう。
少し残念なのは、なべ。
すき焼き風の味付けが濃すぎて香りがよくわからないのだ。
贅沢にどっさりマツタケが入っているのに、これではエリンギでもいいんじゃないかと思えてくる。
汁まで存分にすすりたかったのに、しょっぱすぎて残してしまった。
重ね重ねもったいないことだ。
そんなこともありながらも、おおむね気分よく、二人は念願のマツタケを頂いたのだった。
◆ HARVEST NAGAIFARM
近くのイオンを物色したあと、ソフトクリーム。
HARVEST NAGAIFARMへ。
これもツレがリサーチした。
牧場がやってるカフェみたいだ。
なるほど、甘さよりミルク感でもっていってるお味。
おいしい。