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ライナーノーツ風に普通のものをレビューしてみた(1) あんパン

 あんパン…(正確に言えば)あんこ入りのパン。およそ想像もつかなかった、「メイド・イン・ジャパン」の控えめな甘さをたたえた小豆を、内包するそのたたずまい。多くの消費者はその「あん」が日本独特の甘味であることにすら無自覚である…。どのような経緯を経てそのウィート(小麦)によって作られた「パン」の中にあんを閉じ込めることにしたのか?

 確かに他の食パン、クリームパン、カレーパンなどに比べれば、あんパンの存在はこれまでその価値を十分に評価されてきたとは言えない。あんパンは、おやつにするには重すぎるが、これだけを食事にするには若干の物足りなさを感じさせてきたことは否めないし、あんパンがあらゆるパンの中での「マイ・ベスト・フェイヴァリット(1番のお気に入り)」であるとは言い切れない消費者も多いことであろう。

しかしながら、あらゆるコンビニエンス・ストア、あるいはスーパー・マーケットにおいてその姿を見せない日はないことが、あんパンが今もなお、多くの消費者にとって(あまりにも日本人の生活に浸透し過ぎているがゆえにその特殊性すらも気がつかれずにいたことも含めて)「オンリー・ワン」の存在であることを示している。

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