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IBは「障害」を持つ生徒と学ぶことを想定している② 〜アフリカで出会った「障害」を持つ生徒たち〜
皆様いつもお世話になってます。小林です。
もう8年ほど前の話ですが、私がアフリカで教師をしていた時、
教室には
車椅子の生徒、
幼い頃にマラリアの影響で足が不自由になった生徒、
アルビノの生徒がいました。
最初は、あまりにも自然に溶け込んでいるので、本当に驚きました。
むしろ、私がどう接していいのか、戸惑ってしまいました。
さらに驚くことに、この学校は全寮制だったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720813381777-sZEawPBbgd.jpg?width=1200)
この国の政府は、意図してそうしていると言うより、
単純に資金が無いので、一緒に学ばせていたのだと思いますが、
結果的に、全ての生徒にポジティブな影響があったと感じました。
車椅子の生徒には、常にサポートする生徒たちがいました。通路は凸凹で、よくつまづいてしまうのですが、生徒たちは力強く前に進んでいきます。
足が不自由な生徒はいつもしゃがんだまま歩くしか無いのですが、堂々としています。片方の比較的自由な足で、時に少し浮き上がっていることもあります。これらが、彼女そのものであり、周りの生徒は特に気にも止めていません。
アルビノの生徒は視力が弱いのですが、常に最前列に座り、隣の友達のノートを見ながら板書を書き写していました。そして、成績はダラダラしている男子生徒たちよりも良いのです。
生徒たちは、外見的な違いでいじめをするなんて事はなく、
皆、平等に、それが当たり前という感じで、分け隔てなく接していました。
私は、生徒たちから学びを得たおかげで、同じように分け隔てなく、接することができる様になったと思います。
国民性が優しい事はさることながら、
「違い」を受け入れている生徒たちの当たり前が、とても印象的でした。
このアフリカでの経験は、前回の記事でお伝えした、
多様性の中で学ぶことは、生徒の「寛容性」だけでなく、人との「違い」を問題、障壁、脅威と捉えない「受容性」も促進する。
という主張を裏付けるように感じるのです。
本日もお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回は、
IB教育が考える「障害」を持つ生徒へのアプローチを読み取ってみたいと思います。
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