音楽を愛せよ
音楽を愛せよ。
目を覚ませ、何を見ているんだ。
アーティストの不祥事、法律違反、社会的にダメなこと、その他もろもろ。
そういうのがある度に「見損なった」「もうその人の音楽聞かない」なんていう人たちがいる。お前らはその人の作品が好きだったんじゃないのか?
音楽という名義で有名になっているだけなのか?
音楽は二の次なのか?
音楽を愛す人はいないのか?
誰か、音楽を愛してくれないか。なあ、みんなで音楽だけを愛して、背景とか吹き出しとか全部一回まっさらにしませんか。
SNSのフォロワー数、自撮り、ご飯の写真。質問コーナー、コスメ紹介。
整形、黒歴史、噂、炎上。
そんなのが音楽なのか?
どうか見失わないでくれ。アーティストは音楽を作らないのか?
後世に残る音楽は、前情報なしにも美しい。なんだか美しくて、いろんな感性のもといろんな感想が出てくる。人の心を揺さぶる、誰かをインスパイアさせる、芸術だ。音楽は常に芸術でなくてはならない。
それらしさの形式をなぞった大量印刷であるべきではない。
音楽は、何か。あれだけ音楽の力を知っていたあの人も、インターネットに翻弄されて、今はもう、音楽の力を忘れてしまったんじゃないか。
音楽は、芸術だ。それ以上でも以下でもない。
また芸術は人間の感性を直感的に揺さぶるもので、それに理由なんてない。
初恋の相手が知らないうちに金とステータスのために恋人を取っ替え引っ替えしているのを知った時のようだ。全く悲しい。
純粋なその人を愛するものはもうどこにもいないのか。
まだ、自分なら愛していられるぞと、そんな気持ちである。
芸術。こんなにもピュアで尊い芸術を消費しないでほしい。
簡単に嫌いにならないでほしい。
あなたが好きなのはなんだったのか。
インターネットで炎上したら、その日からそれらの全てを好きになることを許されなくなるのか。
そんなことはない。アーティストがなんであれ彼らは作品を作り、あなたはそれに純粋に感動したはずだ。
それとも見た目か、性格か、売り方を愛していたのか?
音楽は愛していなかったのか?
アーティストだけを愛し、音楽を二の次にすることは最近の傾向だと思う。
だから一度、発信源に目を瞑り、音楽に集中してみてほしい。
あなたのそのアーティストとの出会いの瞬間、インスピレーション、その純粋な気持ちで、これからも音楽を愛してほしい。
音楽を、愛してください。