映画『トラぺジウム』を見てきました。
最近私の趣味はアニメを見ることが主になっていますが、以前はアイドルが大好きでした。
元AKB48の前田敦子さんが出演したドラマ『Q10』にハマったのをきっかけにして、AKB48→SKE48→NMB48→NGT48→乃木坂46→欅坂46と秋元様さんが手掛けていたグループは一通り網羅していました。どれぐらい好きだったのかというと、親に多少無理を言ってSKE48の本拠地、名古屋・栄やNGT48の本拠地、新潟の劇場公演に行かせていただいたりしたほどでした(AKB48の本拠地、秋葉原にも劇場公演を見に行ったことがあります。)なので、この映画の原作小説『トラぺジウム』を書いた元乃木坂46の高山一実さんについても存じ上げていました。
アイドルに対して前ほどの熱意は無いものの、22/7(ナナブンノニジュウニ)(※これも秋元康さんが手掛けているグループです。)という声優アイドルグループは今も好きです。
映画『トラぺジウム』は高校1年生の東ゆうが東西南北から美少女を集めてみんなでアイドルを目指そうとするお話です。
きっとこの映画は東ゆうが好きか嫌いか、アイドルが好きか嫌いかどうかで評価が変わってくると思います。(※ちなみに、私は東ゆうも好きです。)
高校時代に私は特に夢も無くただなんとなく日々を生きていました。ですが、東ゆうは私とは違いました。アイドルになるために周りになりふり構わず目標を達成していこうとします。そういうところが尊敬できると思いました。
「初めてアイドルを見たとき思ったの。人間って光るんだって。」「こんな素敵な職業ないよ」
私はアイドルが青春を犠牲にして、一生懸命に歌やダンスなどに打ち込んでいる姿(もちろん外見が可愛いというのもあります)が好きでしたが、誰もその将来の責任は取ってくれないわけで……だから、途中できちんと考えてそこまでやりたくないものなのかもしれないと気づくことが出来た彼女らの決断が良かったです。
ただ、物語としてはかなりご都合主義的な部分があるのでそんなに上手く話が転んだり、収まったりしないものだろうなとは思いました。
女の子同士の感情がぶつかりあって収束する話(簡単に言えば青春でしょうか)が最近私は好きなのかなと思います。『ガールズバンドクライ』の主人公、井芹仁菜みたいにこう感情をガツンと全面に押し出してしまうのも一種の人間らしさであり、若さなのかなと感じます。
大人になるにつれて周りへの気遣いだったり、衝突を避けて本当の気持ちが中々言えなくなるのは仕方ないことといえども、ちょっと悲しいことだなと思いました。