鬱アニメじゃないわい!『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』
「鬱アニメ」と貼られたレッテル
このアニメについて電ファミニコゲーマーというサイトでこのような記事が出た。
これに対してブシロード代表取締役の木谷高明氏はX(旧:Twitter)にてこう回答している。
このアニメのキャッチコピーに「ドロドロ、ぐちゃぐちゃ。それでも。」という言葉がある。そこの部分だけ聞くと見たくなくなってしまう人も多いのでは無いだろうかと思う。
そこで、鬱アニメじゃ無いと感じた描写をいくつか挙げてみることにした。
(以下、ネタバレ含みます。)
鬱じゃないシーン(明るいシーン)紹介
①高松燈(たかまつともり)が千早愛音(ちはやあのん)に絆創膏を渡すシーン
第1話で羽丘女子学園に転校してきた愛音は燈に出会う。学校でひょんなことから怪我をした愛音は燈が持っていた絆創膏をもらうことに……。絆創膏に描かれているペンギンを見て燈は口早にペンギンについてオタク特有の早口で語り始める。それに気圧されつつも愛音は絆創膏をもらう。数少ないけれども、非常にほっこりするシーンだ。
②千早愛音と椎名立希(しいなたき)が燈やバンドなどを巡って対立するシーン
燈のことが大事で大好きな立希は第1話で燈をバンドに誘ったことを愛音に対して怒る。何故なら燈にはCRYCHIC(クライシック)という(立希もかつて所属していた)バンドにいた過去があり、それがあまり良くない形で解散したからであった。そのことをきっかけに立希は愛音に対して冷たい態度で接し続け、バンド名や担当の楽器決めなど様々なことで対立し続ける。
一見、仲は悪いが、仲が良いように見える。だが、この二人には『トムとジェリー』のようになかよくけんかしなという言葉がぴったりのように感じる。
第5話にてバンドの作曲作業を放棄して逃げようとする立希を追いかけるシーンなどもある。
第11話にて立希がとあることを愛音に対して褒めるシーンがある。そこは是非見て欲しいと思う。
③CRYCHIC時代の燈の日常
第3話で燈は中学時代に豊川祥子(とがわさきこ)に誘われ、長崎そよ、若葉睦(わかばむつみ)、椎名立希と共にCRYCHICというバンドを組んでいた過去が描かれる。
燈がボーカルとしての歌を練習するためにCRYCHICのみんなでカラオケに行くことになる。カラオケで初めて目にするドリンクバーに対してどこを押したらジュースが出るのかと祥子が騒いだり、それに対して遊んじゃダメとそよが返したり、カラオケで初めて誰が歌うのかなど迷っている際に急に睦が歌い始めたり、穏やかで楽しい時間が流れる。
④愛音視点多めで描かれる1,2,4,5話
愛音は喜怒哀楽がハッキリしているため、表情を見ていてシンプルに笑えたり、行動が面白かったりする。
⑤要楽奈(かなめらーな)の存在
楽奈はこのアニメの癒し要員といっても過言では無い。
まず、面白いと感じたのが彼女がバンドに加わりたいと思う理由が演奏技術では無く、「おもしれー女(の子)」か「つまんねー女(の子)」がいるかどうかで判断されている点だ。
ひょんなことから一生バンドをやるかやらないかという議論に発展した愛音、燈、そよ、立希を見て面白いと感じ、バンドに入ることを決意した楽奈。
楽奈自体が既におもしれー女なのである。
楽奈は気分屋で演奏に来たり、来なかったりするため立希からは「野良猫」と呼ばれている。
楽奈はとにかく抹茶が大好きで隙あらば事あるごとに抹茶パフェ、抹茶味の飴、抹茶コロネなどを食べている。(食べることが好きなのかもしれない。)
楽奈は第11話でそよの衣装をミスで真っ二つに切ってしまうなど、また面白い一面を見せる。
⑥八幡海鈴(やはたうみり)の存在
立希とは同じクラスでベースとしていくつかのバンドを兼任している。立希を励ますために飲み物を頭の上に差し入れるスタイルを持っている。
⑦第11話以降の長崎そよ
そよは第9話にてCRYCHICを再編するために周りのみんな(主に愛音、楽奈)を利用していたことがバレてしまう。そして、第10話にて今のバンドを解散させようとそよは躍起になるが、そのため第11話以降のそよの態度は投げやりになり、周りへの態度も尖った冷たい物となる。(そこが逆に開き直り過ぎていて笑えるかも?と思う。)
⑧ライブハウス「RiNG」での立希とお姉さんのやり取り
立希は「RiNG」というライブハウスをバイト先にしており、そこで働いているお姉さん(名前:真次凛々子)と話す時がある。そこは和やかなシーンの一つだ。
⑨BanG Dream! シリーズの他作品キャラクターの登場
RiNGのライブハウスにて合同ライブを行ったりするため、バンド「Afterglow」、「Poppin'Party」、「Roselia」のメンバーが出て来たりする。そこも和やかなシーンの一つだ。
この記事で著者が言いたいことはろくに内容も見ずに鬱アニメだと決めつけずに自分が見てどう思うかということを大事にしてほしいということだ。
これは『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』以外のアニメに対しても言えることだと思う。